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FXのAI化

FX

AI(人工知能)の技術が進歩してさまざまな業界でAIが導入されています。
FXのAI化がはじまり、AIが通貨変動を予測して投資家のサポートをしているのです。


なぜAI化するのか、それは投資家にとって良いことなのでしょうか?
AIは外貨予測的中率70%を実現し、取引のタイミングまで教えてくれるのです。
しかし、FXのAI化で勝てないのはなぜなのでしょうか?
それは勝てない要因を理解していないからなのです。


今回はFXのAI化について、ご紹介していきます。


FXとは何か?

FX(Foreign Exchange)とは、日本では外国為替証拠金取引と呼ばれており、日本円を外国通貨の売り買いによって発生する差額により利益を得る取引です。
海外へ旅行にいくときに日本円を使うことはできないので、現地のお金に換金します。


たとえば、日本円からアメリカドルに換金するとき、出国前のレートが1ドル105円で、帰国後1ドル110円になっていたら日本円で5円多く受け取れるでしょう。
そのため、1000ドルを換金していたなら、5円×1000ドル日本円で5000円分得をすることになるのです。


運よく得をすることもあれば損することもあり、この仕組みを利用した取引がFXなのです。
得をするにはそれぞれの通貨について、どのような値動きをするのか予測しなければなりません。


チャートの方向性、相場の勢いや持続性、世界各国の政治経済、政策金利や経済指標、要人の発言など、常に世の中の情勢を把握して決断することが必要です。


FXのAI化をするワケ

FXのAI化により高額な人件費の削減が可能になり、人員削減で自動取引をしている企業の業績は好調で成功しています。
AIを使う方がFXの投資でミスがないので注目されていますが、AI化するワケはどこにあるのでしょうか。


認知バイアスが起きない

AIを活用したFXは、プログラムにより売買されているので、人が取引をする際に陥りやすい認知バイアスが起きません。
なんとなく上がる、もしくは下がると予想した取引で利益がでると、予想は間違いなかった、自分自身の実力だと思うことがあります。


認知バイアスは誤ったチャートの見かたや根拠のない予想、強い思い込みや勘違いを繰り返すことからはじまるのです。
そして根本的に違う考え方に気づかず売買を続け、結果的に大損しているのですが、AIならこのようなことが起きません。


またFXのAI化の背景には、GPUの発展が深く関わっています。
GPUの急速な進歩とディープラーニングの処理性能、AIを活用した分析と取引、認知バイアスの回避など、さまざまな技術が進化しているのです。


AIからFXを教わる?

今後、AIに仕事を奪われるディーラーが増加すると予想されています。
また、AIからFXを教わる時代になり、AIが中心に動くことになるのかもしれません。
個人投資家の間でもAIが普及しており、スマホの利用によりその数は増加傾向で、ツールも多数あるのです。


利用者のトレードのクセや得意、不得意なトレードを表示しシュミレートすることで、より良いトレー
ドができるように学べ、初心者であればAIからFXを教わる方が人を介する必要がなく、自身の時間が許す限り永遠に学びつつ投資できます。


AIは基本がプログラムなので、感情に頼ることがなく判断も迅速です。
実際にAIを利用することで多くの情報を得ることや、素早い取引ができることは投資家にとってメリットであり、効率的といえます。


FXはAIでは勝てない?

実は、FXにAIが搭載されている自動売買は少なく、今までのデータを収集して動いているので、自身の行動により勝てないことがあるのです。
AIを利用しても勝てない理由は、未来を完全に予測することは不可能であること、価格変動の大きい相場に弱いことがあります。

またFXの取引はAIを活用しているからといって、完全に任せきりで長期間放置していると勝つことはできません。
確実に勝てる方法ではないので、経済情勢や世界情勢などの情報を把握して自身の考えも含めて取引を行うことが重要になるのです。


AIがあればどのような相場でも対応できると思っていると、大損することになります。
自身の行動や考え方しだいで状況は一変するのです。


FXのAI化で必要なこと

FXのAI化で勝率をあげるのに必要なことは、自身でFXについて勉強して経験を積み、時には失敗を経験することです。
初心者で取引経験もないなら、尚更、AIに頼っても稼げるわけではないので、FXの基礎知識を勉強することが良いでしょう。


またAIを活用した自動売買は、ほとんどは人が作ったシステムでAIという言葉を使った詐欺商材も多いので注意しなければなりません。
順調に安定して勝ち進む状態を放置していたらゼロになっていたケースや、評価が高かったが負け続けて大損し、最後は通信が途絶えたという現実に直面した人もいます。


AIは相場の分析や決済のタイミング、注文もすべてを自動で行うので簡単ですが、FXのAI化はまだ精度が低く、熟練の判断能力と勘には及ばないのです。
過去のデータをもとに未来を予測するという事実を知り、取引を放置せずに自身で管理して、より精度を高める必要があります。


高い的中率も100%の的中ではありませんので、自身の裁量を必ず含め、上手にFXの取引にAIを利用しましょう。


AIを活用したツール

AIを活用することにより、効率的で素早く忙しい人に便利なサービスが実現していることをご存知でしょうか。
例えば、インターネット銀行のじぶん銀行では、AI外貨予測というアプリの機能があります。


過去の為替変動のデータをAIが学習し数時間後から数日後の為替変動を予測することや、誤ったタイミングの購入を回避する手段として有効です。
またAlexaを使って為替情報や外貨予測を音声で知ることや、口座確認などのほかにもAIを活用したツールがあります。


SBIFXトレードでは、AIチャットによる情報提供サービスがあり、レート、値段と入力するとAIが自動で回答してくれるのです。
現時点でのレートや、ドル円の予測と入力すると、AIがテクニカル分析で回答する機能も備わっているようです。


まとめ

FXのAI化で多くの技術が進化し、初心者がFXを始めるときもAIが誘導してくれるので、手軽に開始できます。
昨今、世の中が便利で効率的になり精度も比較的高いのですが、必ず利益がでるとは限らないことも把握しておく必要があるでしょう。


FXに限らず投資にはリスクが伴うので、自身の知識を高めてAIも活用することで、有効な取引を
行えるようにしましょう。