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投資ってFPに聞けば大丈夫?

手持ちの資産を整理して増やしたいとき、投資はFPに聞けば大丈夫と思っていませんか。
確かに、FPはライフプランニングに関する知識が豊富で、総合的に資産形成のお手伝いをしてくれます。
FPは、保険会社や銀行員などの金融機関に在籍している場合と、FP会社に在籍あるいは独立している場合があります。
そのため、相談やアドバイスをしたときに、意見が偏ってしまうことがあるのです。
今回は、FPに相談できることや、FPのビジネススタイルをご紹介します。

FPとは

FPとはFinancial Plannerの略で、家計に関わる金融や税制、保険や年金制度などの幅広い知識を備え、相談者をサポートする専門家です。
彼らは、相談者の目標を達成するために、総合的な資金計画と経済面から、実現に導く方法を提案します。
また、相談者の価値観や経済環境を踏まえ、家族状況、支出入の内訳、資産や負債などあらゆるデータを集め現状を分析します。
そして、相談者の考えやライフイベントを考慮し、長期的かつ総合的な視点で資産設計を行い、アドバイスをしているのです。
また、必要に応じて、弁護士・公認会計士・不動産・保険・金融機関など、専門家のネットワークを活かしてプランニングします。

FPに相談できること

FPに相談できることは、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、FPに相談できる内容を大きく4つに分けてご説明します。

ライフプランニング

ライフプランニングは、個人の価値観や生き方に対して、具体的な暮らし方を考えることです。
例えば、独身時代から結婚を経て家族を作り、子供の成長までを考える暮らしもあれば、独身生活を選択して早期リタイヤし、趣味を楽しむ暮らしをする選択もあるでしょう。
充実した暮らしの近道は、生活状況や環境の変化を予測し、必要な資金を知っておくことです。
FPは個々のライフプランニングから、具体的な方向性や必要なアドバイスをしてくれます。

住宅購入

ライフプランの中で住宅購入は、大きな選択肢の1つです。
住まいは、マンション、戸建て、建売など多くの選択肢があり、購入はいつ頃すべきか判断に迷うことがあります。
住宅購入は、子供の教育や老後の生活すべてに影響します。
日々の生活や毎月の返済、教育、老後を考慮して、居住地を決める必要があるのです。
また、長年住み慣れた住宅を様々な形で活用できることも重要です。
FPは住宅購入について様々な状況を考慮し、生涯にわたって活用できる方法をアドバイスしてくれます。

生命保険の加入・見直し

生命保険の加入や見直しは、ライフプランニングと深いつながりがあります。
ライフプランニングを立てずに保険に加入すると、必要な時期に保障されないという状況になりかねません。
保険の営業ではライフプランニングを考慮せず、保険だけ提案するFPも存在します。
生命保険は、生活スタイルや資産、家族構成を知り、家族の保障や相続税対策も考えて選択するべきです。
トータルコーディネートできるFPなら、生命保険を活用して総合的にカバーできるプランをアドバイスしてくれます。

資産運用・形成

ライフプランを良くするには、資産運用・形成が重要です。
まとまった資金を投資して資産運用を行い、毎月一定額を積み立てて資産形成することで、暮らしの基盤を整えます。
また、投資商品を選択する際は資産と負債のバランスをチェックし、純資産を知っておきましょう。
FPは税金なども熟知しているため、非課税枠などを上手に使い、効率良く資産を増やす方法をアドバイスしてくれます。
ただ単純に利率が良いからというだけで商品を選ばず、FPに相談して上手に資産運用すると良いでしょう。

FPのビジネススタイル

FPは様々なビジネススタイルがあり、大きく分けると仲介業と企業系があります。
それぞれの違いや特徴を確認してみましょう。

仲介業

金融機関に所属せず独立しているFPでも、仲介業という関係でつながっていることがあります。
仲介業というのは、例えば生命保険会社と代理店契約を結び、保険を売ると報酬を貰えるという関係にあるということです。
生命保険以外にも、証券会社や不動産会社と仲介業の契約を結んでいるケースがあります。
また、講演やセミナーでは主催する業界寄りの見解や、主催者が売りたいものに縛られていることがあります。
そのため、アドバイスが偏っているなと感じたら、商品を学ぶ気持ちで率直に相談すると良いでしょう。

企業系

企業系FPは、銀行や証券会社、保険会社、不動産会社などの金融機関で働く人のことを言います。
自社商品を専門的な知識をもって、より付加価値の高い商品として提供することを目的にしています。
しかし、どの職種でも同じようなことが言えますが、業界によってFPの得意不得意があるのも事実です。
例えば、生命保険や投資信託などの商品は、よく聞く説明通りのアドバイスや、講習会レベルの内容であることが少なくありません。
そのため、投資を中心に資産形成したい場合は、様々な分野のFPにアドバイスを求めると良いでしょう。

投資は独立系FPに聞く

投資は独立系のFPに聞くと、納得のいくアドバイスを得ることができます。
独立系のFPやCFPの考え方を教えてもらいましょう。

独立系FPとCFPの知識

本来、独立系FPとは金融機関や不動産会社に属さず、資本も入らない状態だからこそ、幅広い知識で適切なアドバイスができます。
中でもCFPは、世界が認めるプロフェッショナルFPの証で、FPの頂点と言えるものです。
CFP資格は、認定要件と実務プロセスのコンセプトに基づいた、世界共通水準のサービスを提供できる証明です。
高度な知識と経験があり、総合的な視点でアドバイスを行い、確固たる職業倫理を身につけているため信頼できます。

投資相談のポイント

FPに投資相談をするポイントは、経済的にメリットがある知識を得ることです。
欧米では専門のFPが付くこともありますが、日本はまだ普及していません。
FPは将来の夢や目標など、ライフプランニングを考慮して金銭的に具現化し、目標到達までのステップについてアドバイスを行います。
自身のライフプランを考えた時、投資をどのように行い、資産形成をすれば良いのか分からない時もあるでしょう。
しかし、FPと話す間に、漠然と考えていたことが具現化されることが多いのです。
投資相談のポイントは、運用計画や商品の評価について、納得できる説明や知識を得ることです。

まとめ

FPに投資相談することについて、FPのビジネススタイルや特徴をご紹介しました。
多くのFPは様々な知識があり、投資についても最適なアドバイスをしてくれます。
ただ、投資の相談をする場合は、ある程度自分で調べ、考え方や方法を確認することも大切です。
その上で、より有利な方法をアドバイスしてもらうと良いでしょう。