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どんなに稼いでも使い方がわからない日本人

あなたは、お金の正しい使い方をご存知ですか?
日本人は、どれだけ稼いだとしても正しい資産運用ができていないかもしれません。


それは一体どういうことなのでしょうか?
そこで今回は、日本人がお金の使い方がわからない理由を見ていきましょう。


お金を稼いだ人の使い道

お金を稼いだら、日本人はどうやって使っているのでしょうか。
まずはお金を稼いだ人の使い道について見ていきたいと思います。


貯金する人が多い?

日本人は、お金を得ると貯金をする人も多いかもしれません。
お金持ちだとよりお金を使わなくなり、貯金をするという話もあるものです。
お金を貯めておくことで、『お金がある』という理由で安心することが考えられます。


稼いでも投資にお金を回す意識が薄い

また稼いだとしても、お金を投資に使うという意識はあまりないという人も多いでしょう。
お金持ちの中にも投資をしている人はいるかもしれませんが、上記のような貯金に重点を置く人が多いと考えられます。


例え多くのお金を持っていても、投資をして万が一失敗をしてお金を失いたくないという心理が働くのかもしれません。


自分の趣味などに使う人もいる

お金持ちの人は、稼いだお金を自身の趣味に使うケースもあるでしょう。
例えばクルーザーを持ちクルーズを楽しむ人もいるかもしれません。
それにブランド品が好きなら、バッグなどをコレクションする人もいると思います。
この様に、自分の好きなことに惜しみなくお金を使う人もいるものです。


なぜ投資がおすすめなの?

昨今では、投資がおすすめであるという話を耳にする方も多いのではないでしょうか。
ではなぜ、投資がおすすめという話があるのか、投資が推奨される理由について見ていきましょう。


寝ているお金を動かす

かつては日本も、預金が高金利でお金を寝かせておくことができました。
しかし、現在は超低金利時代であり、100万円を1年預けたとしても200円(2015年の段階)にしかならないのです。


それもあり、これからの時代はお金を寝かせておくわけにはいきません。
投資信託を検討するなどして、あなたのお金にも動いでもらう時が来ています。


世間が貯蓄から投資へとシフト

日本では、少子高齢化や長期にわたる超低金利により、将来にもらえる年金がはっきりとしていません。

もらえる年金が減ることが予想されるのですが、それに反し、現役世代が払う年金の額は増加していく一方であり、若い世代ほどに年金の負担は重さを増してきています。


日本人の所有する個人金融資産の中で、安心感のある預貯金は半数以上であり、リスク資産とされる株や投資信託などは12%から13%ほどに留まっているでしょう。
しかし、政府ではこのリスク資産の数値を30%程度まで増加させる計画を立てています。
それもあり、税制などを含めて世間は貯蓄から投資の優遇へとシフトチェンジしてきているのです。


目に見えないリスク対策になる

『インフレ・リスク』という言葉をご存知でしょうか?
例えば、あなたが100万円を持っていて、欲しいものが100万円で売られていたとします。
しかしあなたが購入せずにいて、何年か後に再度購入しにお店に行くとその商品はさらに値段が上がっていて100万円では購入できなくなってしまいました。


つまり、100万円はその商品を購入できるだけの価値がなくなってしまったということです。
お金の価値が減り、実質的には損をしてしまったということになるでしょう。
これが、『インフレ・リスク』です。


例えば、100万円で買った株の価格が減少してしまったけれど、利息は付かないまでも銀行に預けた100万円が戻ってきたから銀行は安全だ、と思うこともあるかもしれません。
ところが、実際には損をしていても気付かないこともあるものです。
私たちは、気付かないうちに目に見えないリスクに晒されているでしょう。


1970年から見てみると、物価は3倍にも上昇していますが、金融資産を一部でも株式資産等で運用をしたなら、インフレ・リスクの軽減となり、見えないリスクの対策も可能です。


なぜ使い方が分からないの?

では、なぜ日本人は稼いだとしてもお金の使い方が分からないのでしょうか。
最後に、その点について見ていきたいと思います。
使い方が分からない理由を知り、今後のお金の使い方を見直してみてください。


将来が不安だから貯蓄したい

先にも述べたように、今の日本は年金問題などがあり、先行きが不安という人も多いと思います。
多くの人が、自分の老後はどうなるのだろうか、年金はきちんともらえるだろうかという心配をしているでしょう。
コツコツと若い頃から貯めていけば、老後の足しにできるお金くらいは蓄えることができるだろうと踏んでいる人もいるかもしれません。


そうした心理から、”お金を使おう”とか”稼いだお金は何に使おう”という心情になれないことも考えられます。
それに、将来が不安だからといっても投資をしてお金を増やそうという気にもならないのです。


もし、せっかく稼いだお金を投資に使ったとしても、それで失敗をして損してしまいたくないと思う人も多いでしょう。


お金の使い方を学んでこなかったから

恐らく、日本人は子供の頃からお金の使い方を学ぶ機会はあまりなかったのではないでしょうか。
もちろん、お金を使って買い物をする方法などは身に付くでしょう。
しかし学校の授業でも家庭でも、お金について学ぶ機会はなかったものと考えられます。


よって、株などのような投資の知識を得ることが生活の中ではなかったのです。
ただ漠然と、投資は難しいものといったイメージが先行しているのかもしれません。
この様に、お金の使い方を学ぶ機会を得ず成長したことで、投資に対する苦手意識が芽生える要因となっているでしょう。


まとめ

お金を稼いだ人は、そのお金を貯金や趣味のために使う方が多いです。
それは、将来の不安だからお金は動かさずに蓄えておきたいという心理や、お金の使い方を学んでこなかったという、日本人の特徴が大きな理由になっているかもしれません。


しかし、これからは寝ているお金を動かすことが重要になってきます。
昨今、世界の風潮が貯蓄から投資へとシフトしてきていることなどから、投資に目を向けてみることも良いかもしれません。