投資について学びたいなら 「ひとまなび」

今、日本の保険に入るくらいなら投資をしましょう

日本人は、将来のために保険に加入しているケースは多いかもしれません。
しかし目的によっては必ずしも保険が選択肢として正しいわけではありません。


そこで今回は、保険のメリットやデメリット、そして投資のメリットや投資の手段について探っていきたいと思います。
ぜひ、将来のために役立ててみてください。


保険のメリットとデメリットとは?

まずは保険のメリットやデメリットについて見ていきましょう。
物事には良い点も悪い点もあるものですが、保険の場合には具体的にどういった特徴があるのかについて、加入前に見極めておくのがポイントです。


保険のメリット

日本人が保険を好む理由の大部分を占めるのが、「漠然とした不安」に対して「契約後に何も行動しなくても備えられる」というイメージがあるからです。
具体的に以下で見ていきましょう。


保険料が自動で貯められる

お金があればある分だけつい使ってしまう方もいますし、自分の力でコツコツと貯金をしていくのが得意ではないという方もいるでしょう。
保険だと、保険料が口座から自動的に引き落とされるので、コツコツと貯金をするのが不得意な人であっても強制的に貯蓄しやすい仕組みになっています。


自分の銀行口座とは異なるところに積み立てをすることになるので、衝動的な無駄遣いなども防止できるのがメリットです。


貯金よりも増やせる可能性あり

現状の預金に関する金利は、銀行預金の定期預金で0.01%に留まります。
しかも上記より税金として20%ほどが引かれてしまうのです。
商品次第ではあるものの、貯蓄型の保険はもう少々大きな利回りを得ることが期待できます。


いつでも銀行預金よりもお得であるというわけではなく、長期間保有しなければならない場合や、保障の大きな商品であれば定期預金に比べて増えない、元本割れをするケースもあるでしょう。


完全に貯蓄型の保険なのか、医療保険なのか、学資保険なのか、はたまた投資型の保険なのかも含めて自身のライフスタイルと共に検討しなければなりません。


保険のデメリット

保険にはどういったデメリットがあるかという点について見ていきたいと思います。
保険の良くない点を把握しておくことは、リスク分散を前もって考えておく判断材料となります。


早期の解約は元本割れの恐れがある

いきなりまとまったお金が必要になるなどして、貯蓄型の保険を早い時期に解約してしまった場合に、支払った額を割るという例が多くあります。
解約時までに受けていた保障をどの様に評価するか次第ではあるものの、お金を増やすことのみを目的にしていたなら、貯金をしていた方がお金を増やすことができたということになりかねないので注意しましょう。


こういった部分は加入前に相談することも可能ですので、長期型保険に加入する場合には予め数年で解約した際に戻ってくる割合の確認をしておくことをお勧めします。


低利率が固定になる

大方の貯蓄型保険は契約をした時の利率により固定され、後から受け取ることになる金額が決められています。
高金利での固定ならば問題はありませんが、今は超低金利となっていることからこの超低金利が固定されるのは難点です。


それならば、外貨建ての商品を契約するか、保険料が高くなっている積立利率変動型の商品の契約をするといった手段があるでしょう。
ただし、状況次第では円建ての固定利率の方が良い結果となるパターンもあり得ます。


この辺りは世界情勢なども加味した判断が必要ですので、自身で勉強をするか信頼できる専門家に意見を聞くことが妥当です。


投資のメリットを検証

お金を増やしたいという目的があるのであれば、投資を始めるという方法もあります。
ここでは、投資をする上でのメリットについて検証してみましょう。
投資にはどういったメリットがあるのでしょうか。


投資のメリット

一口に投資といっても色々な種類の商品があります。
その中から今回は、個別株式への投資と投資信託を購入するという観点から、メリットについてご紹介します。


税金が優遇される

一般的に投資で得た利益には20%ほどの税金がかかるものの、NISAや積立NISAあるいはiDeCoの枠の中で投資し得た利益は、課税されません。(iDeCoなら受け取る時に退職所得か雑所得として課税されます)。


一定の枠内での投資に限定されるものの、増えた金額はそのまま得ることができるので、投資をはじめてみたい方には良いのではないでしょうか。


株式なら配当や株主優待がある

個別株式に投資するのであれば、配当金を受け取ることができたり、保有している銘柄あるいは保有数次第で役立つ株主優待を受けることができたりする可能性があります。
受け取った配当金を再び投資に回すことや株主優待を使って生活することで、貯蓄額の伸び率は加速するといえるでしょう。


どんな投資の方法があるの?

投資をすることにあまり関心のなかった人にとっては、投資=博打といったイメージがあったり、商品ごとの特徴についてピンとこなかったりするのではないでしょうか。
しかし時代が移り変わり、今や資産運用は当たり前になりつつあります。
挑戦するかどうかは、どういった投資の方法があるのかを知ってから判断しても遅くはありません。


ここでは、投資の方法について見ていきたいと思います。


長期運用でじっくり増やそう

投資には、ロングランの運用によってじっくりと増やしていくことのできるタイプと、短期的にハイリスクハイリターンで結果を求めるタイプの二種類があります。
中でもロングランの運用タイプは、じっくりと物事に取り組むような忍耐力のある方などにもおすすめであると考えられるでしょう。


では、長期の運用によって徐々に増やしていける投資には、どういった種類があるのでしょうか。


個人向け国債

絶対とは言い切れないものの、個人向け国債なら『損はしたくない』あるいは『確実に元本保証によるリターンが欲しい』という希望が叶えられる可能性があります。
個人向け国債は、銀行や証券会社、ゆうちょ銀行などで購入可能です。


また個人向け国債には、『固定金利の3年満期型』や『5年満期型』、『変動金利の10年満期型』という3種類があります。
どの種類も発行から1年が経つといつでも解約や現金化ができるようになりますので、紙切れになるというリスクは防ぐことができます。


投資信託

投資信託は、投資先をプロに任せることができますし、少額の積み立てができるのもポイントです。
端的に言うと、資金を専門家に運用してもらう金融商品が投資信託となっています。
株式投資だと投資をする企業を自分で選んで、買い替えもしなくてはいけません。


しかし投資信託なら、投資先の入れ替え等は自動的に行われるので安心です。
それに、世界の色々な金融商品に分けて投資をすることができるという特徴もあります。


投資の選択肢を広げよう

投資をするとなると、リスクに対してもある程度は覚悟が必要になるかもしれません。
自身でどの程度のリスクなら許容できるかという点を考慮しながら、投資の選択肢の幅を広くする方法もあります。


以下でどういった投資があるのか見てみましょう。

株式投資

株式投資は、個別の企業に投資をして企業の成長に応じリターンを得られるものです。
成長をしそうな企業を見つけて株価が安い間に投資をして、企業が成長するのに伴い株式の価格が上昇するのを待ち、売却益を狙います。


また株式を保有すれば配当金や株主優待を受けられる銘柄もあるでしょう。
ただし株式投資にはある程度のまとまったお金が必要になる点は、覚えておいてください。


FX投資

FX投資は、一攫千金を狙える可能性もありますが、それ相応のリスクがあることを知っておきましょう。
このFXは外国為替証拠金取引のことをいいますが、投資ビギナーの方には知識を収集することに時間がかかり、難しいかもしれません。


円あるいはドル、ユーロといった通貨の売買により発生する利益を得ることを目的とするのがFX投資です。
通貨の価値は日によって変化するので、通貨を安い時に購入して高くなったら売却すると差益が出るという単純な仕組みですが、一方で常に変化する価格を確認しておかなければならず手間がかかるのも特徴です。


まとめ

日本人は将来のことを考えて保険に加入している方も多いと思います。
保険に入っておけば、いざという時の役に立ってくれると考えているからです。
しかし保険でなく様々な金融商品を知ってから判断しても遅くはありません。


特に投資に関してはリターンの割合が保険よりも高い場合がありますので、よく調べ、必要があればセミナーにも参加してみましょう。