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投資家って本当にいるの?

有名な投資家がテレビに出ていたり、雑誌などでインタビューを受けていたりすることはあるものの、身近にそういった投資家がいないことに疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?

特に、今は何もかもが信用できない世の中ですので、メディアで紹介され
ている投資家も担がれているのではないかと思ってしまうこともあるでしょう。

では、実際のところ、投資家というのは本当にいるのでしょうか?ここでは、その疑問にお答えしていきたいと思います。


投資家は確かにいる!

結論から言ってしまうと、投資家というのは確かに存在します。メディアで紹介されている投資家の中には胡散臭く感じられるような人もいるかもしれませんが、きちんと結果を出している投資家も確実にいるのです。ただ、投資家がいても億万長者で雲の上の存在のように思える人だと現実味がありません。それこそテレビで芸能人を見ているような感覚になってしまうでしょう。


もっと身近なところに投資家がいてくれないと、「本当に投資家はいるんだ!」という実感を持てないのです。かといって、周りに目を向けてみても「実は投資家なんだよね~」
という人はそうそう見つからないかと思います。実はこれが投資家がいないように思える理由にもつながってくるのです。


投資家がいないように思える理由

先でもお話しましたように、身近なところで投資家をしている人が見つからないことが投資家がいないように思える理由につながってきます。ただ、投資をしている人自体は確実に増えてきています。そういった中で投資家をしている人が身近なところで見つからないのは、投資家自身が投資家であることを口にしていないのです。

では、なぜ投資家であることを口にしない人が多いのでしょうか?その理由としては、以下のようなものが挙げられます。


【成功している投資家が少ない】

世間一般的にも「投資家=投資で成功している人」というイメージが強いかと思います。
実際に、「投資家をしています」と自己紹介されれば、「(投資で成功するなんて)すごいですね~」という反応をするのではないでしょうか?投資で成功した人のみが投資家を名乗れるといったルールがあるわけではないのですが、「投資家=投資で成功している人」という認識が浸透してしまっているのです。


そうなってくると、投資で失敗している人というのは投資家を名乗るのがはばかられます。実際に個人で投資をおこなっている方で明確に成功という表現を使える方はかなり限られてきます。「失敗続きなんですが、一応投資家なんですよね~」という自己紹介をしたがる人はそうそういません。


このように世間一般の投資家へのイメージと実際に投資をしている中で成功している方の割合といったものを考えていくと、投資家であることを明かさない方のほうが多いのにも納得できるのではないでしょうか?投資家がいないように思えるのは、成功しているとは言えない投資家の方が多く、それを口にできないかたとも言えるのです。


【成功していてもあまり口にしない投資家も多い】

ただ、投資家の中にも成功を収めている方はいます。そういった方であれば堂々と「投資家です」と言えそうなものなのですが、成功しているがゆえに自分自身が投資家であることを口にしないというケースもあります。メディアなどに積極的に顔を出している投資家は、成功している投資家のほんの一部なのです。


なぜ成功しているのに投資家であることを口にしないのかというと、人が寄ってくるからです。芸能人などでも売れっ子になってお金が入ってくると、それまで冷たい態度だった人が手のひらを返したようにすり寄ってくるといった話があります。

投資家も同じで、投資でそれなりの儲けが出るようになるとお金目当てで人が寄ってくることもあるのです。
人が寄ってくるだけであればまだマシなほうで、場合によっては完全なとばっちりで人から恨みを買ってしまうこともあるかもしれません。投資で成功するまでにはそれなりの時間もかかったでしょうし、お金もかかったでしょう。ただ、多くの人は「今成功している」というところだけ見るので、「自分ひとりでいい思いをしやがって」と明後日の方向から恨まれるようなこともあるのです。


投資で成功している投資家は、その経験上、お金で人が変わってしまうこともよくわかっています。だからこそ、自分が投資家であることや投資家として成功していることを軽く口にするようなことはあまりないのです。

投資家であることや投資家として成功していることを口にしない方というのは、そういったところまでリスク管理が徹底できているとも言えるのかもしれません。


投資家にもいろいろなスタイルがある

投資家であることを口にしない人が多いからこそ投資家が本当にいるのか疑問に思ってしまうわけですが、もうおわかりのように投資家というのは本当にいます。

ただ、一口に投資家と言ってもいろいろなスタイルがあります。投資家一本で専業投資家としてやってい
る方もいれば、本業を別に抱えている状態で兼業投資家としてやっている方もいます。「投資家」という言葉のイメージとしては、前者の専業投資家の印象が強いかもしれませんが、どちらも同じ投資家なのです。


日本人はもともと投資にあまり馴染みがないため、言葉のイメージに囚われがちなところがあります。

イメージ囚われることなく、もっと広い視野で投資や投資家について目を向けていきましょう。