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投資の基本

年金制度の実質的な崩壊が取り沙汰された後に、まるで追い打ちをかけるかのように新型コロナウイルスの感染が拡大しました。収入が激減してしまったという方もいれば、そもそも職を失ってしまったという方もいるのではないでしょうか?

先々への不安が大きくなっていく中で、投資に興味を持つ方も増えているようです。

ただ、投資を始めるのであれば投資が一体どのようなものなのかをきちんと理解しておかなければいけません。

まずは投資の基本をしっかりと押さえていきましょう。


投資に大きな資金が必要とは限らない

投資への興味は結構前からあったものの、なかなか一歩が踏み出せないままきてしまったという方も多いのではないでしょうか?

いくつか理由はあるかと思いますが、おそらくその中に資金面が含まれているはずです。というのも、投資というと大きな資金がないとで
きないものという誤解が蔓延しているのです。

中には、投資を始めるためにはまとまった資金が必要だからと貯金を頑張ってきたものの、その貯金がある程度の金額になってくると「これを本当に投資に使っていいのだろうか……」と不安が大きくなってしまったという方もいるかもしれません。


確かに、資金に関してはある程度の金額のほうが可能性は広がります。ただ、だからといって、まとまった資金がないと投資ができないということはありません。

今は投資の幅もかなり広がっていますので、それこそ数千円という少額から始められるような投資もあります。自分のお小遣いから捻出したり、ちょっと節約して浮かせたりできる範囲での投資も十分に可能なのです。

投資のために資金を貯めることも悪いことではないのですが、今用意できる資金の中でできそうな投資を見つけるというのもひとつのアプローチなのです。


投資はギャンブルではない

「投資はギャンブルである」といった言葉を見聞きしたことのある方もいるかもしれません。もともと日本人はギャンブルに対してあまり良いイメージを抱いていないため、「投資=ギャンブル」という認識から投資を敬遠していたという方もいるかもしれません。

ただ、投資というのはギャンブルではありません。
確かに、投資というのは常に成功するものではありません。失敗して損をするようなこともあるでしょう。資金を増やすつもりで、資金が減ってしまうということも十分にあり得ます。

しかしながら、こういったリスクがあるからといって投資をギャンブルと同じものとして認識するのは間違いです。
そもそもギャンブルというのは、娯楽です。もちろん、中には稼ぐために儲けるためにパチンコや競馬などのギャンブルに手を出している方もいるかもしれませんが、ギャンブルが娯楽のひとつであることには変わりありません。

それに対して、投資というのは経済活動なのです。それに投資の場合には、リスクヘッジさえおこなえば資金がゼロになってしまうことはそうそうないのです。ギャンブルは運任せとなるところが大きいのですが、投資に関しては正しい知識ややり方を身につけていくことによってある程度はコントロールができます。


投資の対象によってメリットやデメリットも異なる


投資というとひとくくりにしてしまう方も多いのですが、投資と一口に言っても投資の対象となるものはたくさんあります。

それぞれで異なるメリットとデメリットがありますので、投資を考えているのであればこのあたりについても十分に理解しておくべきでしょう。

今はいろいろな投資対象があるのですが、その中でも代表的なものとして挙げられるのが「預金」「株式投資」「投資信託」「FX」の4つになります。それぞれについて簡単に見ていきましょう。


【預金】

預金というとあまり投資のイメージはないかもしれませんが、投資対象のひとつとなります。利率は低いのがネックになりますが、利率が低い代わりに原則として元本保証があります。

元本保証は金融機関ごとに1000万円とその利息までとなっています。ちなみに、銀行に預けた投資家の資金というのは、その銀行によって資金が運用されることになります。企業の設備投資に貸し出されるようなこともあれば、債券などの金融商品に投資されるようなこともあります。


【株式投資】

投資といったときに多くの方が真っ先に思い浮かべるのがこの株式投資かもしれません。
株式投資というのは成長する企業に投資して、その利益の一部を還元してもらうというものです。預金のように元本保証はありません。大きなリターンが期待できる分、リスクも大きくなります。


【投資信託】

複雑なイメージのある投資信託ですが、投資信託では基本的に投資のプロに資金運用を任せることになります。もちろん、元本保証はありません。プロに任せるということでリスクを軽減させることができるのと同時に、リターンもやや小さくなってきます。プロに任せても絶対にプラスになるとは限りませんが、堅実な選択ではあります。


【FX】

FXは外国為替の動きに投資するものなのですが、元本保証はありません。FXにも国内FXと海外FXがあって、それぞれで一長一短となっています。大きな借金を抱える可能性があるものの安定して使いやすい国内FX、大きな借金を抱えるリスクは減るものの海外ならではの不安定さを持っている海外FXは、一概にどちらがいいとは言えません。

自分に合ったものを選ぶしかないでしょう。他の投資対象と比べるとリスクは特に大きく、その分、大きなリターンも期待できます。