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お金はお金でしか動かせない

政府が推奨していた貯蓄から投資へというスローガンは、お金はお金でしか動かせないという意味を知らない人が多い日本では広く浸透していません。


お金を預貯金で眠らせるのではなく、積極的に投資して運用しましょうという経済政策の柱でしたが、未だに投資より現金や預金が主であることは明らかです。
資産家などの富裕層がお金を増やす考え方や使い方、動かし方をご紹介いたします。


お金を呼ぶにはお金が必要?

欧米では上手に資産を増やしている人は、本業以外にサイドビジネスに精を出しお金を使い、投資などで資産運用をして稼いでいます。


例えば、俳優のジョージクルーニーは映画監督や俳優業以外に、テキーラブランドを立ち上げ米国では実業家としての地位を築きました。
ジョージクルーニーの知名度だけではなく、テキーラが上質で高級志向のスーパープレミアムに分類されていることもあり、セレブのお酒として地位を確立したのです。


創業間もない会社でしたが、平均成長率は54%を記録し、イギリスの大手酒造会社が約10億円で買収し、まさにお金を呼び寄せました。
彼は経済を循環させつつ、夫婦ともに多くの団体に寄付を行い社会活動に貢献しているのです。


ハリーポッターの主役で有名な俳優のダニエル・ラドクリフは、彼の両親が資産管理のために会社を立ち上げ、不動産投資や銀行預貯金の利子等で資産を増やすことに成功しています。


同じくエマワトソンも不動産投資をしており、ロンドンやフランスなどに邸宅を所有し、彼らも慈善事業に力を入れているので多額の寄付をしているのです。
そして不動産投資により需要と供給に好影響を及ぼし、成功報酬を考慮した選択により不動産の活性に一役買っています。


お金を使って動くきっかけを作る

お金を使って動くきっかけを作るために、お金について考え方や使い方など正しい知識を身につけることが大切です。
大きなお金を動かす機会があっても、リスクは必ず存在することを理解しておかなければなりません。


投資だと思って購入しても実際には支出の方が大きかったということも多く、利益を生み出さず、ただ出るだけのものは負債だという考え方もあるのです。
そのため稼げる人になるために必要な経験や、新しい知識を学ぶことなど自己投資にお金を惜しみなく使いましょう。


稼いでいないのに、先にお金を使うことを損だと捉えている間は、収入を増やせません。
効果的にお金を使うことと浪費とはまったく違うので、自身にとって価値があり成長につながっていることや、まわりの人が喜んでくれることなら効果的に使っているといえます。


お金を使うときの判断基準が金額ではなく、相手との関係や意図を踏まえて、総合的に判断できる習慣も身につけましょう。


安いかどうかではなく本当に必要なのか、将来的にプラスになるものかどうかで判断するのがミソとなります。
安定して収入や不労所得を得るなど、何かを成すには時間がかかりますので、お金よりも時間を優先したくなることもあるかもしれません。
稼げる人になることが最優先なので、自己投資に使う時間を捻出するために多少お金がかかっても、自分が稼ぐために必要な経験を積んで成長することが重要なのです。


お金が動いているフィールドを知る

お金を動かすとき、どこでお金が動いているのかフィールドを知る必要があります。
FinTechが注目された背景には、PC以外の端末によりインターネットが身近になりクラウドサービスも進化して新たな変革が可能になったことが挙げられるでしょう。


そして、中国企業が販売した投資信託のような商品が、たった1年で1億人のユーザーと10兆円規模の実績を築いたことも非常に大きな要因です。
新しい金融サービスが増えることで、決済に関する新しい動きや、投資の領域でも大きな変動があり、お金の動かし方も変わってきました。


IT企業は金融向けの技術やサービスの刷新に動き出し、ネット企業や大手金融機関も決済サービスや投資ファンドを設けるなど動きが活発になります。
サービスを提供するベンチャーが増えると、金融というフィールドで大きなお金が動き、成長の可能性も大きいとなれば積極的な投資も増加するのです。


スタートアップ投資で最も多くの投資を受けている領域は、国の経済発展につながりをもっており、今後盛り上がりが予測されるといえます。
金融領域、医療、介護領域、人事サービスなどは、日本が抱えている多くの課題があり、それぞれを解決することが期待されているフィールドですので、投資をする価値は十分にあるでしょう。


結局、お金はお金を使わなければ動かない

働いて収入を得ることも、不労所得を得ることも、結局はお金を使わなければ動かないのです。
最近は投資に対する意識が少しずつ変化し、マイクロ投資をする人が増えています。


マイクロ投資を通じて、頑張る企業や応援したい企業へ個人が投資してリターンを受け取り、預貯金ではなくお金を使わなければ動かないことを実感しているのです。
クラウドファンディングによって生まれる新たな市場は、およそ700~800億円といわれており、非常に注目されているサービスとなっています。


インターネットのプラットフォームを介し人のスキルや遊休資産を有効利用し、新たな価値を生むシェアリングビジネスも期待の的といっても過言ではありません。
シェアサービスには、空間、移動、スキル、モノ、お金の5つの領域に分けられます。


空き部屋を観光客に貸し出す民泊などの空間のシェア、自家用車による配車サービスやカーシェアリング、宅配サービスなど移動のシェアは非常に便利です。
自身のスキルや経験を活かして働くスキルのシェアや、雑貨や本などアプリを介して個人間で売買するモノのシェアもよく利用されています。


そして、銀行が融資をしないようなプロジェクトも、企画や思いを伝えることで資金調達ができるお金のシェアまで登場しました。
クラウドファンディングやシェアビジネスは、これまでの投資と異なり人と近しいため、お金を使って企業の成長を確認できることなど、お金以外にも多くの利益を得られるのです。


まとめ

お金はお金でしか動かせないということを、資産家や稼げる人の考え方や行動をみると納得できます。
彼らは確かにお金を使ってお金を呼び、時間を使って適切な知識と経験を得て、的確にお金が動いているフィールドを察知して投資をしているのです。


お金はお金でしか動かせず、使わなければ生み出せないことが、彼らを見ていると理解できます。