今の世の中はお金がないと何もできません。家族を守りたくとも、お金がなくて守れないということも出てくるかもしれません。家族のことを考えた金融商品はいろいろとあるものですが、これからは家族を守るために投資という選択をしていくべきでしょう。
ここでは、家族を守るという視点で投資について改めて考えていきたいと思います。
お金は「貯める」から「増やす」へ
日本人にとって、お金というのは貯めるものというイメージが強いかと思います。実際に貯金をしているという方も多いでしょう。ただ、日本で定期預金を利用したとしてもその金利は雀の涙です。お金を預けていても、ちょっとした手数料ですぐに飛んでいくような頼りないものなのです。定期預金を信頼して何も考えずにいると、下手すれば資産が減ってしまう可能性もあるのです。
不景気に拍車のかかった今の日本だからこそ、お金は「貯める」のではなく「増やす」という風に発想を切り替えていかなければいけません。
銀行預金もひとつの投資と言えるのですが、それ以外の投資の方法でお金を増やすことに意識を向けていきましょう。
それが先々の家族のためにもなるのです。
家族のためなら3つのポイントを押さえた投資
投資でお金を増やす場合、やはりリスクがつきものです。ただ、家族のための投資なのであれば、そのリスクを抑えながらお金を増やしていくことのできる積み立て投資がいいでしょう。
アグレッシブな投資ではないのですが、銀行預金よりも期待ができ、コツコツと利益を重ねていくことができます。家族のための投資なら「長い期間」「リスクの分散」「コツコツ積み立て」という3つのポイントを押さえておくべきなのですが、積み立て投資はまさにこのすべてを押さえているのです。
3つのポイントについても以下で詳しく触れておきましょう。
【長い期間】
家族のためだからこそ今すぐにでもお金を増やしたいという気持ちも出てくるかもしれませんが、即効性を求めるとリスクもかなり大きくなります。投資の成功の秘訣は以下にリスクを抑えるかでもありますので、長い期間で時間をかけて運用することが大切です。
利回りがそこまで大きくなくとも、長い期間で時間をかけて運用することによって少しずつお金を増やしていくことができます。
【リスクの分散】
「これだ!」と思ったものにすべてを賭けるというのもひとつのやり方ではありますが、ひとつの金融商品に資金をつぎ込んでしまうと、値下がりしたときにかなりのダメージを受けることになります。
ただ、違ったタイプの金融商品に資産を分散させれば、ひとつが値下がりしてしまっても他のものでカバーできる可能性があります。
資産を大幅に減らしてしまうリスクを抑えられるのです。
【コツコツ積み立て】
ある程度まとまった資金がある場合、それを一気につぎ込みたくなるかもしれません。ただ、その後、どのような値動きをするか100%確実に予想することはできません。
「絶対にいける!」と思ったものでも失敗してしまうというのは、投資でよくある話です。そうならないためにも、一気にどうこうするのではなく、コツコツと積み立てていくようにしましょう。
金融商品を毎月、毎週一定額で積み立て投資するやり方なら、買うタイミング
を気にせずに済みますし、少ない金額でもOKです。値動きのある金融商品でもコツコツと積み立てで買っていくことによって投資タイミングが分散され、値下がりのリスクを抑えることができるのです。
家族を守る投資で特におすすめなのは信託投資
先の「長い期間」「リスクの分散」「コツコツ積み立て」の3つのポイントを押さえているものの中で、特におすすめなのが信託投資です。金融機関によっては毎月1000円など家計の負担にならない金額の範囲内で、積み立てをおこなっていくことができます。
また、投資信託の積み立て投資に「つみたてNISA」を利用すると税制の優遇も受けられます。自動引き落としで楽ちんな上に、年間40万円の投資枠で得た利益が20年間非課税になるという素晴らしい制度です。
家族の中で分散させるのもまたひとつ
旦那さんが働いていて、奥さんが専業主婦という場合には、旦那さんの収入の中から少しだけを投資に回すということもできるでしょう。ただ、給与水準が下がった今は旦那さんの収入だけでは日々の生活が難しいということで、共働きの世帯も増えています。
そうなってくると、旦那さんの収入から少しだけ投資に回す、奥さんの収入から少しだけ投資に回すということも可能になってきます。このときに投資先を分散させるのも、ひとつのアプローチと言えるでしょう。
ひとつの家族だからといって、投資先をまったく同じにする必要はありません。むしろ、リスクの分散を考えれば、それぞれで投資先を分散させたほうが安心なのです。ただ、その際に注意しておきたいのが、家族でしっかりと話し合いをしておくことです。
どれくらいの金額を積み立てていくのか、そこに投資するのかなど家族でしっかりと話し合いをしておかないと、後々トラブルになってしまう可能性もあります。
家族を守るための投資なのに、その投資でトラブルになってしまっては本末転倒です。「家族を守る」という意識も含めて、事前にしっかりとすり合わせをしていきましょう。
そうすれば、誰かが思うような結果を出せなくとも責めずに済みますし、間接的でも「家族の役に立っている」「家族を守っている」といった気持ちも芽生えてくるでしょう。
投資を通して、家族関係がより良い方向にいく可能性も十分にあるのです。