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海外の銀行の利率って知っていますか?

日本は現在、超低金利となっており、銀行に定期預金を預けても0.01%にしかなりません。
では、海外の銀行の預金利率はどの程度になっているのでしょうか。
そこで今回は、海外の国々を地域別に銀行の利率を見ていきたいと思います。
日本と海外ではどの程度の差があるのか、チェックしてみてください。


東アジアの国々を見てみよう

まずは、東洋各国の銀行利率を見ていきましょう。
日本からも近い国々ですので、利率も日本と変わらないのでしょうか。


それとも、日本の周辺国でも高い利率で銀行に預けることができるのか、探ってみたいと思います。
同じ東洋の国において、どの程度の利率差があるのか迫ります。


韓国

日本から最も近いお隣の国である韓国は、どうなっているのでしょうか。
KEBハナ銀行の場合は、普通預金が0.10%であり1年定期で0.65%です。
新韓銀行では、普通預金がKEBハナ銀行と同じで0.01%であり、1年定期は1.10%となっています。


また、国民銀行だと、普通預金は0.01%、1年定期が0.80%です。
韓国の銀行では、普通預金はどの銀行も0.01%であり、これは日本の100倍にもなる数値です。
さらに1年定期に至っては、各銀行で差はあるものの、日本の数十倍から100倍にもなります。


韓国の銀行利率は、日本に比べて遥かに高くなっているのです。


中国

続いては、大国である中国について見ていきます。
中国銀行や中国建設銀行、中国農業銀行、中国工商銀行といった四大銀行では、普通預金の金利が0.30%であり日本の300倍にもなります。
そして1年定期なら1.75%です。


上海浦東発展銀行などといった民間の銀行でも普通預金は0.30%ですが、1年定期が日本の200倍である2.00%というケースもあります。


香港

百万ドルの夜景で有名な香港の場合は、普通預金なら0.001%なため、日本と同等です。
しかし、1年定期を見てみると、香港上海銀行は0.25%であり、中国銀行香港や恒生銀行は0.40%となっています。


この数値は日本の40倍にもなるので、香港の定期預金の利率は日本よりも高いことが分かります。


台湾

台湾は、東アジアの中で韓国や中国よりも利率は低くなるものの、日本に比べると高いです。
普通預金に関しては、国泰世華銀行だと0.03%もありますが、第一商業銀行や華南銀行では0.08%、0.10%という利率の銀行もあります。


そして、普通預金の中で最も高い利率は台湾土地銀行の0.15%です。
1年定期についても、台湾土地銀行は0.745%、第一商業銀行は0.80%の利率となっており、日本の80倍になるでしょう。


ヨーロッパの場合は?

続いては、ヨーロッパの銀行利率を見ていきたいと思います。
日本からは遠く離れた地域ですが、東アジア同様に銀行の利率は高いのでしょうか。


ロシア

まずは、日本からも近いロシアについて見ていきましょう。
普通預金は、ガスプロム銀行が0.01%であり、ロシア貯蓄銀行では1.00%、ロシア貯蓄銀行なら1.00%です。


1年定期を見てみると、VTB銀行が4.00%、ロシア貯蓄銀行だと4.10%、アルファ銀行で4.75%、ガスプロムになると5.20%の利率になります。


普通預金も日本に比べて高いですが、1年定期に関しては日本の400倍という驚きの数値になるでしょう。


イギリス

イギリスでは、普通預金の利率で最も低いのはロイズ銀行の0.01%であり、HSBC銀行で0.10%、
バークレイズ銀行が0.25%、サンタンデール銀行なら0.35%です。
普通預金でも、イギリスでは日本の100倍から300倍の利率となっています。
1年定期では、最も金利が低いのはサンタデール銀行の0.25%です。


他の銀行だと、0.65%のロイズ銀行やバークレイズ銀行の0.70%、HSBC銀行は0.85%になります。


ドイツ

ドイツの場合は、DKBだと普通預金が0.01%であり、1年定期は0.05%なので、日本より少し高い程度と考えられます。


ポストバンクだと、普通預金は0.001%、1年定期が0.01%なので、日本と同程度となっています。
ちなみに、ドイツの利率は2018年のものです。


スイス

スイスのUBS銀行は普通預金の利率は0.00%であり、ゼロ金利となっています。
そして、クレディ・スイス銀行の普通預金利率は0.10%です。


UBS銀行のように、日本の銀行も0.00%というゼロ金利となってしまうのか、注視する必要があるでしょう。
1年定期に関しては、UBS銀行もクレディ・スイス銀行も該当がありません。


北米の銀行の金利について

最後に、アメリカやカナダといった北米の銀行の利率を見ていきたいと思います。
アメリカやカナダは日本よりも利率が高いのでしょうか。
日本との差を探っていきましょう。


アメリカ

アメリカの銀行の普通預金を見ていくと、JPモルガン・チェース銀行やウェルズ・ファーゴ銀行、U.S.バンクなどが0.01%で低めであり、バンク・オブ・アメリカだと0.03%、シティ・バンクは0.04%です。


1つだけ高めなのがキャピタル・ワン銀行で、1.50%となっています。
1年定期は、JPモルガン・チェース銀行が0.02%、バンク・オブ・アメリカは0.05%、ステート・ストリート銀行は0.30%、サントラスト銀行が0.50%、キャピタル・ワン銀行が1.50%という利率になっています。


アメリカの定期預金は、『譲渡性預金』となっており、日本よりも利率が高い点が特徴です。


カナダ

カナダの普通預金は、トロント・ドミニオン銀行だと0.01%、CIBC銀行では0.30%、デジャルダン・グループが0.35%です。
それにカナディアン・ウェスタン銀行では0.60%という利率になっています。
1年定期については、低くてもノバスコシア銀行やモントリオール銀行が0.80%であり、最も高くなるとカナディアン・ウェスタン銀行の1.75%になります。


まとめ

アジアやヨーロッパ、北米各国の銀行で適用されている預金利率をご紹介しましたその国によっても利息の幅はありますし、日本と同等の利率しかない銀行もあります。


しかし、世界の国々の多くは日本よりも利率が高いことが分かるでしょう。
それだけ日本は、世界的に見ても超低金利であると言えるのです。