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日本人の真面目さが投資に向かない理由

真面目ということは大変良いことだと思いますし、日本人の美徳かもしれません。
しかし、投資をするとしたらこの日本人の真面目さは向かないとされています。
さて、それはどういった意味があるのでしょうか。


今回は、真面目さが投資に向かいない理由について見ていきましょう。


日本人は真面目?

日本人は真面目であると言われることが多いです。
それは本当なのでしょうか。
日本人が真面目だと言われる背景や所以について見ていきたいと思います。
日本人の真面目さの背景はどういったものがあるのか、要チェックです。


勤勉な日本人

『日本人は働きすぎ』という話を聞いたことはないでしょうか。
日本人は夜遅くまで仕事をしてまた翌朝には早くから仕事をするという人も多いかもしれません。
残業が当たり前となっていて、残業をしなければ肩身が狭くなるといった風潮もあったでしょう。


そうしたこともあり、過労死などが社会問題となり”ブラック企業”という言葉まで生まれました。
昨今ではこうした風潮を改善しようと『働き方改革』が叫ばれるようになりましたが、こうした改革が必要になるほどに日本人は勤勉であり、真面目によく働いているということです。


日本人の実直さ

実直とは、誠実さを表す言葉です。
また、律儀さもあり正直である点が実直な人の特徴でしょう。
もちろん日本人にも色々な人はいますが、統計的に見ても実直な人が比較的多いように思われます。


真面目で、ひたすらに陰日向に働くという国民性が実直さを物語っていると考えられるのです。


ルーズさがあまりない国民性

日本人は、基本的に規律に厳しい面があり、あまりルーズさはないかもしれません。
そうではない人もいるかもしれませんが、時間に対しても守る人が多いでしょう。


日本の交通機関(特に電車)を考えてみても、海外に比べて時間通りに運行されています。
この点は海外の人にしてみれば驚くほどであり、緻密な運行スケジュールの実施は、日本という国自体の真面目さからきていると思われます。


こうした部分からも、日本人にはルーズさがあまりなく真面目であるという面が垣間見えるでしょう。


真面目さはなぜ投資に不向き?

真面目な人には投資が向いていないという話があります。
ではなぜ、真面目さは投資に不向きとなっているのでしょうか。
その理由について、見ていきましょう。


投資はリスクがある

堅実さのある人は、定期預金などで資産運用をする方が良い結果が得られるでしょう。
それは、投資にはリスクがあるからです。
欲しい物や好きな事を我慢して貯金した場合には、貯められたことの達成感が得られますが、それと同時にその貯めたお金を維持したいと考えるでしょう。


そうした気持ちが強ければ、それだけ投資をしても失敗してしまう恐れがあります。
リスクを取ることができないならば、投資は向いていないのです。


長期間の我慢に慣れてしまう

長期間耐えることに慣れてしまっているということはないでしょうか。
そうした人は、大きな壁が潜在的な意識の中に出来ている可能性があります。
一歩踏み出せないというか、大勝負に出られないということになりかねません。


それでは、投資は向いていないと考えざるを得ないでしょう。
投資は、大事な時に勝負に出ることが大事なのです。


ギャンブラーの人は向いている

真面目で何かをコツコツとやり遂げる性格の人よりも、ギャンブラーのようなタイプの方が投資には向いているでしょう。

ここで言うギャンブラータイプというのは、オッズあるいはその場の状況を冷静に見定めて、自分に有利となる条件の勝負では果敢にリスクを取りに行けるような人を指します。


パチプロなど、その道だけで収入を得ている人は正にギャンブラータイプです。


不動産投資は真面目な人ほど危険

投資の種類として不動産投資もありますが、真面目な人ほどかえって危険であるとされています。
しかし、どうしてその様に言われるのか分からないという人もいるでしょう。


そこで、真面目な人には不動産投資が危険であるとされる理由について見ていきたいと思います。


どんなリスクを負えるか不明

不動産投資を個人で行うとしたら、自分でどの程度のリスクを負えるかどうか範囲を把握したうえで自由に行うでしょう。
ただ、投資に関して慎重に色々と検討することはないかもしれません。


よって、自身がどの程度のリスクを負うことができるのかさえ、分からない間に専門知識などを踏まえたセールスなどを受けることもあります。
先述の”自分で負えるリスク”とは、その人のライフスタイルや年齢や仕事、収入によって変わってくるものです。


もしお金を借りるとすれば、『保険でどの程度ならカバーできるか』などまで、借入のリスクの根拠まで精査できることが望ましいです。
リスクの根拠を精査できてこそ、危険性も変わってきます。


将来の不安がかえって裏目に

不動産投資では、『このままでは老後が心配ではありませんか』などと将来への不安を煽るようなセールスをすることが少なくありません。
真面目な人は、人の世話になりたくないと考えることや、自分らしい人生を楽しく謳歌したいと本気になり考えるでしょう。
それでも、将来の不安というのは他人どころか自分にだって分からないものです。


不安を解消するための、投資のコストに関する情報がほぼ無いという点は問題となります。
個人によって、使える資金には差がありますが、投資に関しては貯金というわけではなく、今支払える額をつぎ込んでしまうケースがあります。


不動産投資は、買い続けるのではなく買ったり売ったりといったことができなければいけません。
買値と売値の差額で差益を出すためには、将来必ず値が上がる物件を見抜き、できる限り売買の手間を減らして余計なコストを削減しなければなりません。


不安だからと言って少額の物件を多数購入し、何度も売買してしまうと、かえってコストばかりがかかり差益が出なくなります。


例えば1人に1億円売ることができればコストは抑えられるものの、10人に1,000万円を売るとすればコストも高くなってしまう可能性があるのです。
こうした点で、かえって将来の不安が裏目に出てしまうことがあるでしょう。


利益の保全が不可能

もし不動産投資でマンションを1棟入手したとしたら、毎月家賃収入が入りその中から諸経費などを除いたお金が残ります。
年間でもそれなりの額の収入が入るでしょう。
しかし、毎月の利益をどうするかという点が問題となります。


個人で利益を保全することは方法が限られています。
負債の方を増やそうとして、他の物件にも投資をしようかと考えることもあるでしょう。
その際に、利益が大きく出ることもあると思いますが、そのパフォーマンスは継続するのが難しいのです。


マイナスになることもあり得ますし、個人ではパフォーマンスにも大きな差が出ます。
利益を維持するための”出口戦略”を見つけて持つ必要があるでしょう。


まとめ

日本人は、勤勉であることやあまりルーズさがないという国民性から、真面目であると見られていて、こうした真面目さは投資に向かないとされています。
投資をするとリスクを取ることも求められるため、ギャンブラータイプの人の方が投資をするのに向いているでしょう。


不動産投資に関しても、個人でやるなら自分でどの程度のリスクが負えるのかなど、危険性もあると考えられます。