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積み立て投資は安心安全?

投資を始めるなら、やはり安心して取り組むことができ、安全性のある投資を選択したいという方は多いと思います。
積み立て投資がクローズアップされていますが、この投資方法にはリスクはないのでしょうか。


そこで今回は、積み立て投資は安心してできるのか、またデメリットとメリットについて見ていきましょう。


積み立て投資は安心してできるの?

まずは、積み立て投資が安心してできるものなのかに迫ってみたいと思います。
積み立て投資の安全性について知っておいてください。


時間分散効果で値下がりしても安全

投資にはどうしてもリスクは付き物ですが、積み立て投資ならある程度のリスクだけに抑えることも不可能ではありません。
積み立て投資のポイントは、時間分散効果によって購入できる量が変化する点にあります。


購入のタイミングを分散させて一定の金額ずつ購入することにより、価格が上がっている時には数量を少なく、下がっている時に多く購入することができます。
毎回のように同じ金額ずつ購入するケースと、同じ数量ずつ購入するケースを比較すると、同じ金額ずつ購入するケースの場合に価格が安い時に多く購入ができるため、購入単価の平均を抑えられるのです。


資産分散すれば安定して運用可能

リスクをさらに抑えたいという人は、資産を分散させましょう。
4資産(国内株式・国内債券・海外株式・海外債券)に資産を分散したとしたら、単一資産に投資した場合よりも安定してリターンが推移します。
それに、分散された資産を長期に保有していれば、さらに運用を安定させられるでしょう。


積み立て投資のデメリットも知っておこう

積み立て投資にもデメリットはあります。
では、積み立て投資で気を付けたい点はどこにあるのか、確認するようにしましょう。


短期で大きな利益は上げにくい

積み立て投資では、徐々に投資額を積み立てていくので、時間をかけて投資額を大きくしていくことになります。
投資での運用損益は投資額が左右することから、積み立て投資を始めたばかりで投資額が少ない人は、利益が出たとしても少ない利益しか得ることができません。


それでも積み立て投資においては、長期間にわたり積み立てていくことで複利効果が表れることから、段々と大きな利益となっていくことに期待できます。
また、一括で多額を投資するとすれば、短期でも大きな利益を上げられる可能性もありますが、投資でのリスクも大きくなります。


手数料が必要

積み立て投資は、自分で直に運用していくのではなく、投資のプロが運用してくれるものです。
よって色々と手数料がかかることを知っておかなければいけません。

販売手数料

販売手数料は、積み立て投資の商品を購入する際に必要です。
積み立て投資では投資信託の購入が毎月自動で行われるため、購入する度に販売手数料がかかります。
販売手数料が無料の場合もあり、この販売手数料がかからない積み立て投資は『ノーロード投資信託』と言われています。


運用手数料

信託報酬とも呼ばれ、投資を知り尽くしたプロに運用を代行してもらうためにかかる手数料が、運用手数料です。
この手数料は、年率で保有している資金の0.05%から3%かかります。
他の手数料とは違い、投資信託を保有している期間はずっと必要になります。


解約手数料

解約手数料というのは、決められている運用期間が満了する前に、投資信託を換金した際に必要です。
この手数料は『信託財産留保額』とも呼びます。
通常、売却時の額に対し0.1%から1%ほど必要ですが、無料の場合もあるため、必ず確認するようにしましょう。


元本割れする可能性

積み立て投資は”投資”のため、元本の保証はされていません。
そのため、元本割れする可能性も念頭に入れる必要があります。
もし元本割れを避けたい場合は、定期預金あるいは個人向け国債などといった、投資信託よりもリスクが低い金融商品を選ぶと良いでしょう。


積み立て投資の初心者へのメリット

投資を始めたばかりの人であれば、不安も多くあるでしょう。
ですが、メリットを知ることで、投資初心者でも投資をしやすくなるのではないでしょうか。
投資初心者に対する積み立て投資のメリットを見ていきましょう。


投資リスクの軽減

積み立て投資では、投資信託を積み立てていくことにより、2種類の投資手法が用意されていることから、投資でのリスクが軽減できます。
投資のリスクを軽減できるというのは、初心者にとっては取り組んでいきやすいでしょう。


ドルコスト平均法

一定の金額により、定期的に金融商品を購入していくのが『ドルコスト平均法』です。
積み立て投資では『ドルコスト平均法』が活用されることから、投資信託を一定金額ずつ積み立てて毎月購入していきます。


それにより、価格が高ければ口数を少なく購入して、安ければ多くの口数を購入することができます。
そのため、1口あたりの平均購入単価が抑えられることになるのです。


分散投資

分散投資は、国内外の株あるいは債権といった複数の金融商品に対し、投資資金を分散させ投資を行うことを指します。


1つの金融商品に投資し、それが急落してしまうと損になってしまいます。
そのため、分散させて投資することで、万が一1つの商品がうまくいかなかった場合でも、資産が大きく減ってしまうリスクが抑えられるでしょう。


投資に対してストレスが少ない

FXや株なら自分で取り組むとなると情報収集や購入などの手間がかかり、ストレスがかかるでしょう。
ですが、積み立て投資は、投資の初めに購入するファンドや毎月の購入金額を決めてしまえば、後は毎月自動で積み立てができ、その資金をプロの投資家が市場あるいは企業の動向といったものを鑑みて運用してくれるため、手間がかかりません。


積み立て投資を学ぶことは必要ですが、投資を始めたばかりの人や忙しくて投資に時間が取れない人には、積み立て投資がおすすめです。


千円からスタートできる

投資を始めたばかりの人なら、最初から大きなお金を投資することは勇気の要ることです。
株式投資の売買単位は100~1,000株であり、1株1,000円必要であれば、10万円から100万円ほどはかかるでしょう。


しかし、積み立て投資の場合は、1,000円から始めることができます。
投資をしたくてもまとまったお金がないという場合には、積み立て投資が最適といえるでしょう。


まとめ

投資する前には、安全かどうか不安になると思います。
積み立て投資は、時間分散効果や資産を分散させることで、リスクを最小限にでき、さらに安定させることもできるでしょう。
ただ、短期間では大きな利益を上げるのは難しいうえに、手数料がかかる点は知っておいてください。


また、1,000円からスタートできる点が魅力であるため、投資を始めたい方におすすめといえるのではないでしょうか。