投資について学びたいなら 「ひとまなび」

投資で得をする人と損をする人の特徴

金利が良かったころの経済状況は、金融機関に預けるだけお金が倍になる、投資でも今では考えられない利益で得をする人がほとんどでした。
しかしめまぐるしく経済状況は異なり、大企業と呼ばれた多くの企業が倒産し、少子高齢化により支払う税金ばかりが増えていくという時代になりつつあります。


これに伴って働いたお金を投資することで資産を運用し増やしていく、という考え方はより身近な存在になっているのではないでしょうか。
超低金利時代の現在は、預貯金だけで資産を増やすことは不可能で、多くの人が資産運用に投資は必要だと認識しているでしょう。


今回はそういった資産運用を検討している方に向けて投資をご紹介いたします。


投資のリスクとは

投資のリスクとは、リターン(収益)の変動幅のことで、私たちの日常にある危険なリスクとは少し意味が違います。
投資の世界で使うリスクとは、損をする可能性も大きいけれど想定以上の利益を得ることがある、予想どおりにはならない不確実性のことをさします。


つまり資産や投資した種類によって損失の程度は違いますが、一般的に大きなリターンを得る金融商品は価格変動幅が大きく、リスクも高いということです。
逆に変動幅が小さくリスクも低い投資は、大きなリターンは見込めませんが安定性から長期運用に適しているといえるでしょう。


価格や価値の変動性によって生じる投資のリスクは、変動幅が大きければリスクが高く、小さければリスクが低いことを意味し、適切な投資判断をするにはリスクとリターンについて正しく理解しておくことが重要です。


各投資のメリットとデメリット

投資で利益を得るには、商品についてメリットやデメリットを把握することが大切です。
種類も多いため複数のリスクを考慮しつつ、利益を得るためにさまざまな要因を素早くキャッチし総合的な判断をしなければなりません。
判断材料になるよう、以下で具体的に各投資について述べていきます。


預金

資産運用として安全に資金を保有できるのが、預金です。
定期預金はローリスクローリターンで、普通預金よりわずかに高い利回りで、今ある資産を減らさずに備えることができるという非常に大きなメリットを持ちます。


ただし金融緩和政策の一環でゼロ金利が続き、金利が低いのがデメリットです。
一方、外貨預金は外貨で預金をして日本円より高い金利を得られる商品で、円安が進んだ場合に為替差益で高いリターンを得られるというメリットがあります。


その反面注意したいのは、外貨預金では元本が保証されていないため、為替変動により元本を下回る可能性があるという点です。
しかも金融機関が破綻した際、通常預金は元本1千万円と利息が保証されますが、外貨預金は保護対象外になります。


株式投資

株式投資は企業が発行する株式に投資して、売却益や配当金で利益を得られる商品で、運用次第で大きな利益が期待できます。
購入時より高値で売却することにより利益を受け取れるので、投資判断の見極めがうまくいけば大きなリターンを得られるといえるでしょう。


さらに企業の利益が高い場合に配当金があることや、株主優待の商品、サービスなど多くのメリットがあります。
ただし、株は株価の値下がり・価格変動などで売却損が発生するリスク、流動性のリスクにより売却できないことがあります。


また、所有している株の企業が倒産したときは無価値になり、単なる紙切れになるデメリットを含んでいることを忘れてはなりません。


投資信託

投資信託は少額からはじめられ、専門家が資産を運用し投資額に対して利益が分配される投資です。
専門家が有価証券などに投資して得られる利益は、高いリターンを期待できるというメリットがあります。

また資産運用の役割は分担されているので、企業の破綻から顧客の資産を守ってくれることも魅力的です。
しかし、投資信託の元本や利回りには保証がなく元本を下回る可能性や、販売買付手数料などの費用が発生し結果的にマイナスになる可能性があるというデメリットがあります。


加えて価格変動は国内外の為替変動の影響や政治経済、投資先企業の業績や債券の売買などさまざまな要因で影響を受けやすいのも特徴です。
専門家に助言を得られるものの、基本的な重要事項や運用報告書、投資信託の価格は確認しておく必要があり、初心者にはおすすめできないかもしれません。


FX

FX(外国為替証拠金取引)は証拠金を預けて、2種類の通貨を売買して為替差益を得る資産運用です。
資金が少額でも大きな金額を投資できるメリットがありますが、レバレッジを使うかどうかでリスクやリターンに違いがあることはご存じでしょうか。


自分が預ける証拠金の数倍から数百倍の金額で取引ができるので、大きな利益を望むならレバレッジの倍数を増やして利益を得ることをおすすめします。
またレバレッジを使わなければその分リスクもリターンも少なくなりますが、金利差益のスワップポイントで利益を得る方法があります。


ただFXでも前述の投資信託同様、元本保証がなく、為替相場など金利変動や流動性のリスクなどにデメリットがありますので、レバレッジの設定にもリスクを考慮したほうが安全だといえるでしょう。


投資で得をする秘訣

投資で得をする秘訣は、投資期間や資産に応じて商品を変えることや、複数種類の投資をしておくことでリスクを分散させることです。
加えて、デメリットを理解してその都度状況判断をすること、世界情勢や為替相場など基本的な情報は日ごろから勉強しておくことが重要だといえます。


利息が利息を生む複利効果は、元本に利子を含めて増えていくので、元本だけ運用される単利に比べ得られる利益は大きくなります。
この利益を再投資して長期間保有することで、コストを抑えつつ複利効果を最大限に活かし、最終的に大きな利益が生み出すのが、投資で得をしている人の共通点でしょう。


損をする人の特徴

株などの投資で損をする人の特徴は、資産がない状態で信用取引をはじめることです。
資産が少ない状態でも、うまく運用できれば大きなリターンを得られますが、損失がでて追加保証金が支払えなくなることがありギャンブル的だといえるでしょう。


また、ひとつの銘柄に集中投資することや投資の知識を深めずに短期売買で取引する人も大損する可能性が高くなります。


投資の損失について、事前に許容範囲を決めていないことで売却が遅くなり、結果上がる見込みのない株を保有し大損する初心者も多いので、あくまでも余剰で運用するという認識を持っておくのが大切です。


まとめ

金融商品の種類や投資で得をする人と損をする人の特徴をご紹介しました。
複利をうまく利用することや、良い銘柄を検討して長期にわたって保有することで利益を得るのは、高金利時代とまったく変わらない手法です。


しかし、何が良いのかどこに投資するのかは、現在の世の中を観察する必要がありますので、ご自身でいろいろな情報を収集して適切な知識を得ましょう。