こんばんは、京都ヒトマナビカフェの高田亜紀子です。

先日、日本語教師をしている友人から聞いた話を、ご紹介します。

新人とベテランの差

友人Aは、日本語教師として働いています。

指導内容は、あらかじめ決められたカリキュラムがあって、

1日の授業範囲は、各クラス同じように進むそうです。

まだ日本語教師になりたての友人Aと同時間に隣のクラスで授業をするのは

ベテランM先生。

同じレベルのクラスが2クラスあり、全く同じ範囲の授業をしているとのこと。

ある時、友人AはベテランM先生に、授業の進め方について質問をしました。

熱心に色々と質問するAは、M先生から「頑張っていますねぇ。」と、

声を掛けられたそうです。

嬉しかったAは、M先生に言いました。

「同じ範囲の授業を受けるのに、隣のクラスはM先生の授業をうけられて、

 私の授業を受ける生徒に申し訳ない気持ちでいっぱいです。だから、

 今の私に出来る限りの事をしたいんです。少しでもあの子達のためになる

 授業をしたいんです。」

M先生は、そんなAに優しく言葉を掛けて下さったそうです。

「私も新人の時に、同じことを言っていました。私の授業を受ける生徒に

 申し訳ない、申し訳ないとそればっかり言ってたんです。それを見た

 ある先輩から、こんなことを言われました。

 【申し訳ないことは、ないですよ。その気持ちは、学生には伝わっていますよ。

  小学校や中学校の時に、学校に教育実習の先生が来ませんでしたか?

  フレッシュで、明らかに経験がない先生ばかりなのに、学生ウケがよかったり、

  実際に学生に影響を与える先生もいたりしますよね。

  それは、どうしてだかわかりますか?一生懸命に何か伝えたいという、真摯な姿勢で

  学生に向きあおうとしているからです。実際は、ベテラン先生の授業の方が、毎日同じで

  つまらないと思わせてしまうことが多いんです。経験よりも、大切なものがあるんです。

  申し訳ないことは、全くありませんよ。】

 この話は、今でも支えになっています。だから、A先生は今の思いをずっと持ち続けて

 学生に接してあげてください。私も、毎日この言葉を反復して、日々授業を振り返るように

 しています。何回やっても、改善する余地はあるんですよ。」

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思いを持ち続けること

非常によい話を聞きました。経験が長いから良い結果を出せるかというとそうではない。

もちろん経験でカバーできることはたくさんあるはず。しかし、もっと大切なモノは

気持ち。思いを持ち続け、質のよい経験を積むことで、キャリアが形成されたり、

人としての深みも増すんだなぁと、しみじみ感じました。

経験の積み方を意識しながら、日々業務に勤しみたいです。