こんにちは、京都ヒトマナビカフェの高田亜紀子です。

2014年の上半期の読書のテーマは、「山崎豊子」作品。

彼女の作品は、人間模様の描写がとてもおもしろいと思います。

創作の世界ではありながら、リアルなやりとり。人間関係の

美しい部分や、欲にまみれたいやらしい部分など、表と裏の

世界をものの見事にストーリーだてているのです。

しかも、銀行関係の話となれば、金融業界のお金の流れや

仕組み、経済界のパワーバランスなど、まるで関係者の一人で

あるかのような設定。

病院関係の話となれば、医療に関わる専門用語や薬品の量に

至るまで、本当に緻密な描写があります。

裁判の話であれば、相続問題、民事裁判、刑事裁判などなど、

とにかく、様々なジャンルで、それぞれが本当に詳しく表現されています。

本当の専門家が読んだ時に、「まだまだ素人だ」という評価が

くだされる部分もあるのかもしれませんが、私からすると、

全てが「ホンモノ」に見えてきます。

読者にそう感じさせる、山崎豊子さんは、素敵だなぁと思いました。

仕事のしかた

今、彼女の作品というよりも、「山崎豊子」さん自身に興味を持っています。

こんな緻密な作品を作るには、想像を絶する取材量とそれをまとめる力が

必要でしょう。どうやって、このような作品を創りあげてこられたのか。

彼女の仕事へのこだわり方に、とても興味があります。

 

先日、彼女のデビュー作品「暖簾」を読みました。

彼女の生家である昆布屋をモデルにした作品です。

親子2代に渡る、大阪商人の生きざまについて書かれたお話でしたが、

彼女の仕事の真髄が書かれているような気がしました。

大切にしたいものは、絶対に譲れない。

それを手に入れるための努力、手に入れた後は、それにこだわり仕事を

やりぬく。シンプルですが、ものすごく熱い情熱を感じました。

 

彼女は、2013年に亡くなったのですが、最期まで執筆活動を続けました。

そんな彼女のこだわり。学ぶところがいっぱいです。

小説を読みながら、それを作った作家の人生を感じとれる作品。

ますます彼女の魅力にハマりそうです。

長編小説、「不毛地帯」に手をつけてしまいました。

読んでしまわないと、TOEICの勉強ができません(笑)

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