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長期期間金融資産とは?

資産形成を考える際に、金融資産は長期期間の運用をするべきか、迷うことはありませんか。
一般的に、長期期間に分類される投資は、3年から5年、または10年と長いものもあります。
金融資産を運用するときは、資産形成の基本「長期・積立・分散」が大切です。
資産を形成する期間は、リスクを抑えて増やすということを、知っておくと良いでしょう。


今回は、金融資産を長期期間で運用する理由や、おすすめの商品をご紹介します。

長期期間運用する金融資産とは

長期期間で運用する金融資産とは、文字通り金融資産を長期に渡り運用することです。
金融資産とは、現金や預貯金だけではなく、実体を持たなくても決済手段を有し、評価額を換算して現金化できる資産も含まれます。


大きく分けると、現金・預貯金、株式、債券、投資信託、生命保険になります。
資産運用とは、各種類の様々な金融商品を使って、資産形成を行うことです。
他にも外貨や外国株、債券は社債・地方債・外国債が含まれ、多くの金融資産があります。
また、生命保険は貯蓄性があるものは金融資産に含みますが、掛け捨ての生命保険は、金融資産にはなりません。
金融資産は異なる性質で分散投資することで、安定した資産形成を行うことが可能です。

長期期間投資と短期期間投資の違い

長期期間投資と短期期間投資では、利益を得る方法が大きく異なるのです。
投資は、長い期間保有し続けることで継続的に収益を得ることができます。


例えば、株式なら配当金、債券は利息などの収益、不動産は家賃収入があります。
また、株式は企業の成長などで評価が上がると、売却差益を得ることが可能です。
一方で、短期の投資は短い時間で値動きを見極め、安値で買い、高値で売ることを繰り返します。
短期期間とは、一般的に1年以内のものですが、中には1日以内や1分1秒単位で利益が確定するケースもあるのです。

このように、長期は期日までに、確実に得る利益を積み上げていきます。
対して、短期は期間中に利益が出るよう行動することで、獲得し続けているのです。

長期投資のおすすめポイント

ここでは、なぜ長期投資がおすすめなのか、ポイントを確認してみましょう。

安定した収益

安定した収益を得るにはどのようにすれば良いか、悩むことは皆同じです。
基本的に投資は、安値で買って高値で売ります。
しかし、価格の変動には様々な要因があり、私たちの思うようにはなりません。
また、初心者や会社員が、値動きの動向を常に予測するのは難しいと言えます。


長期投資は、日々の値動きに振り回されることはありません。
もちろん、経済状況によっては、一時的に価格が元本を割り込むこともあります。
しかし、数年間保有することで価格が上昇する傾向があり、最終的にプラスに転じることもあるのです。
そのため、短期投資に比べると、収益は安定していると言えます。

複利効果

長期投資には、複利効果のメリットがあります。
複利とは、運用で得られた収益を投資元本に加えて、次の投資に回す仕組みです。
例えば、元本100万円を複利の2%で1年間預金すると、1年後に102万円になります。
この102万円を金利2%で1年間預けた場合、単利は合計104万円、複利は合計104万400円と、合計が異なります。
単利の内訳は、元本100万円、1年目利子(2万円)、2年目利子(2万円)の合計です。
複利の内訳は、上記に加えて、1年目2万円の利子に対する利子(400円)も付くのです。
複利は増えた元本で投資を繰り返すため、利益が増えるほど元本が増え、さらなる利益を生みます。

低コスト

投資をするときは、低コストで利益を得られるように、税金や手数料に気をつける必要があります。
例えば、デイトレードのような短期投資は、売買手数料が頻繁に発生します。
しかし、長期投資は短期投資に比べ売買の回数が少ないため、手数料も少ないのです。
また、長期も短期も売買によって利益を得たときは、利益に対して所得税と住民税が課せられます。
この場合も、長期投資は利益が確定するまで期間が長いため、税金の負担が少なくて済みます。
このように、完了期日まで長い投資は、手数料などのコストを抑えられるのです。

主な長期資産運用の方法

長期の資産運用には、どのような方法があるのでしょうか。
ここでは、投資対象が異なる主な資産運用をご紹介します。

投資信託

投資信託は、少額の資金を数種類の金融資産に分散投資する投資方法です。
運用はプロに任せられるので、知識が浅くても比較的安心して始められます。
投資信託は、投資家から集めた資金を商品の運用方針に基づいて株式や債券に投資することで、得た成果を配分しています。
そのため、元本が保証されない場合もあり、注意が必要です。
また、投資信託は積立投資も可能です。
毎月1000円や2000円など、決まった額を投資して長期に渡って資産形成が

不動産投資

不動産投資は、駐車場やアパート、マンションなどの不動産を購入して運用する方法です。
長期的に安定した家賃収入があり、相続税評価額の引下げによる節税効果もあります。
ただ、不動産投資で安定収入を得られるかどうかは、物件選びで決まります。
流動性が低いこと、空室や家賃未払いなど、リスクを考慮して選択することが大切です。
また、不動産価値の下落、金利上昇による影響も知っておきましょう。
しかし、物件ローンが完済すれば、家賃収入は自由に使えるため、不労所得を生む現物資産が残るメリットがあります。

アート投資

アート投資とは、価値が上昇すると見込んだアートを購入して保有し、値上がりしたタイミングでアートの売却差益を得る方法です。
有名なオークションハウスで資産家がアート作品を落札したニュースが話題になり、国内のオークションも活性化しています。
アート市場は賑わいを見せており、若い世代を中心にオークションなどで投資されています。
少額から投資できるアートプラットフォームでは、様々な世代がアートに投資し、人気作家のアートが高騰しているのです。
また、オーナー権を分割することで、多くの人が投資できるサービスも注目されています。
しかし、アート投資を始めるなら、様々な種類のアートを見て知識を深めることが大切です。

まとめ

長期期間運用する金融資産について、短期との違いやおすすめのポイントをご紹介しました。
投資はどのような種類でも、預貯金と違ってリスクが伴うものです。
総資産を確認して、リスクを許容できる範囲を知り、分散して投資することが重要です。
長期投資は安定した投資の1つとして、覚えておきましょう。