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アメリカでは当たり前?アート投資とは?

アメリカでは、投資商材としてアート作品を選択するアート投資が、資産運用の手段として当たり前のように選ばれています。
欧米の富裕層は、総資産のうち5~10%をアートで保有するのが一般的です。
公的年金がないアメリカでは、投資は長期で分散することが基本です。
アート投資は、長期的な視点で見ると、安定した金融資産になると言われています。
今回は、アメリカでは身近にある、アート投資についてご紹介します。

アート投資とは

アート投資とは、株や債券に投資するのと同じで、美術品に投資するものです。
投資は、ギャラリーやオークションハウス、アートプラットフォームで行います。
世界のアート市場は、約7兆円ありますが、その中で日本の市場は数パーセントです。
日本ではまだ、アートに対する知識や、ビジネスシーンで役立てようとする意識は低いです。


例えば、ニューヨークタイムズや、海外主要メディアのWebサイトには、アートというタブがあります。
それは、ビジネスパーソンにとって、日々欠かせない情報だということです。
また、日本は投資に対しても非常に消極的です。


アート投資は、短期的な投資商材としては不向きで、即金性もないため余計に躊躇します。
金融リテラシーが低い日本では、国をはじめ、多くの人がアートを求めることはありませんでした。
しかし、有名なオークションハウスで資産家がアートを落札したニュースは、大勢の若手実業家をアートの世界へ導きました。
そして、少額でアートを購入できるオークションやサイトでは、若い世代を中心に多くの層がアート投資を始めています。

アート投資のメリットとデメリット

アート投資は作品を購入することから始まりますが、どのようなメリットや、デメリットがあるのでしょうか。
ここでは、様々な視点からアート投資についてご紹介します。

アート投資のメリット

アート投資は、ギャラリーなどで発掘した無名の作家が、数年から数十年後に評価されることで、大きなリターンを得ることができます。
オークションで扱っているアートは、作家が創作活動を続けている限り、作品の価値がゼロになることはありません。
また、アートは様々な情報を収集できる社交ツールにもなります。
知識や教養を活かし、アートを足掛かりにして様々なビジネスで成功した例もあるのです。


アートは、世界的に価値があると多くの人に知られています。
金融緩和により、アメリカ・イギリス・中国を中心に市場を支配しており、日々成長し続けています。
中でも、少額投資でオーナーになれるアートプラットフォームは、非常に人気です。
様々な層が現代アートに投資し、多くの利益を得ています。
アートは、作品を鑑賞したり、人をもてなしたり、売却して資産化できるなど、様々なメリットがあるのです。

アート投資のデメリット

アート投資のデメリットは、流動性がないことです。
株式や債権は即日換金が可能ですが、アートは換金できるまで時間を要します。
作品によっては、購入額を大幅に下回ることがあります。


さらに、作家が有名になるまで見守る忍耐が必要です。
数ヶ月から数年、数十年、成長を待ったとしても、有名にならない可能性があります。
国内の作家が育たない要因は、日本人が日本のアートを購入しないからと言われています。
日本の有力者が印象派を購入していた時代に、国は現代アートには投資せず、世界から遅れを取っているのです。
そのため、アートに対する感覚や、知識を高めることができません。


また、最新のデジタル技術は、複写も精巧なため、有名な日本画でも偽物が発見されています。
そして、アートは保存状態や盗難のリスクを避けるため、保管場所や保険など様々な費用が必要です。

手軽に始められる投資

有名なオークションに出品されるアートは非常に高額ですが、手軽に始められる投資もあります。
ここでは、少ない金額で始められるアートプラットフォームをご紹介します。

STRAYM

STRAYMは、100円からアートを分割保有できる次世代のアートプラットフォームです。
1つのアート作品を共同保有してコミュニティができる、新しい楽しみ方です。
アートオーナーにはデジタル証明書が発行され、50%を保有すると作品を借りることができます。
オーナー権を100%購入すると、現物作品を受け取れます。


また、権利の保有率によって、イベントなどに参加することが可能です。
オーナー権はSTRAYM上で売買できるので、短期・長期の保有により資産形成ができます。
掲載されているアートは、トップアーティストから新人アーティストまで、キュレーターが厳選しているので安心です。
STRAYMは、少額からアートのオーナーになれるので、無理なく好きなアートを買い進めることができます。

ANDART

ANDARTは、1万円からアート作品のオーナーになれる、会員権プラットフォームです。
オーナー権は、アート作品ごとに発行しています。
ANDARTのオーナー権は、優待を受けられる会員権であって、作品の所有者ではありません。
オーナー権利保有者は、作品や保有率ごとに設定された優待を通じ、観賞イベントなどに参加できます。
また、権利を手放したくなった時はサービス内で売買が可能です。
取扱い作品は有名な絵画も多く、高額なものもあります。
しかし、少額で無理なく購入できることや、価格高騰により売却益を得られる魅力があります。
ANDARTは、プロがおすすめするアート作品のため、知識がなくても問題ありません。

アート投資で注意すること

アート投資で注意することや、必要とされる知識は沢山あります。
1円でも換金できれば、資産として成立しますが、アートは適正価格がありません。
一定期間人気があった作家でも、評価が低下することがあるのです。
また、値上がりを期待して投資したものの、売却タイミングを逃して価格が下落することも考えられます。
最悪の場合、買い手がない、あるいは相当の損失を視野に入れなければなりません。
そのため、信頼できるギャラリーや造詣が深い人から情報を仕入れ、学ぶことが重要です。


アート投資は、世界の経済からの影響は比較的少ないといえるでしょう。
しかし、投資資産として保有するなら、経済環境の変化にも注意しておきましょう。

まとめ

アメリカでは身近なアート投資を、ビジネスとつながる側面からご紹介しました。
多くのビジネスパーソンにとって、アートや芸術の知識が重要視されます。
そこには利害関係が全くなく、アートを通した教養や知識、思考がリアルに伝わるのです。


このように、アメリカでビジネスに利用されるアートは、これから日本でも様々な形で広がりを見せるでしょう。