MLM（Multi Level Marketing）は、特定商取引法で厳格に規制されている連鎖販売取引のことをさします。
具体的には、店頭販売だけでなく購入者自身が販売システムに参加できる特徴があり、購入者が新たな購入者を勧誘して商品を販売し、販売手数料を得るという形を次々増やしていく販売方法のことです。
マルチレベルマーケティングやネットワークビジネス、マルチ商法などの呼称は微妙に意味合いが異なることから、作為的に用いて取引をしようとする人もいます。
MLMで成功したいのであれば、仕組みや商品の正当性について正しく理解する必要があるのです。
MLMの仕組みとねずみ講の違い
MLMとねずみ講は報酬という要素から混同されやすいのですが、MLMは特定商取引法で厳格に規制されています。
しかし連鎖販売取引に該当する用語について、微妙に意味合いが異なる呼称をあえて使い法規制の目をかいくぐる商法により、非常に巧妙に販売をする悪徳業者も存在しています。
こういった悪徳業者と区別するためには、購入者が抱いている疑念や不安に対して、MLMの仕組みやねずみ講の違いについて正確に説明できることが重要だといえるでしょう。
またMLMで成功するには購入者と信頼関係を築くことや、販売する商品を熟知し購入者目線で考え説明がすることが大切です。
MLMの仕組みとは
MLMの仕組みは購入者が別の購入者に対して、特定負担が必要なことを踏まえた上で特定利益を得られるので、販売員になりませんか？と勧誘することです。
購入者に対して商品の説明や特定負担（入会金や商品購入費など）、特定利益（紹介料や販売マージンなど）に関する仕組みについて正確に説明しなければなりません。
特定商取引法第33条はMLMについて次のとおり定めており、違反した場合は罰則や差止請求が行使されます。
１．物品の販売または役務の提供等の事業であって
２．再販売、受託販売もしくは販売のあっせん、または役務の提供もしくはそのあっせんをする者を
３．特定利益が得られると誘引し
４．特定負担を伴う取引や取引条件の変更をするもの統括者や勧誘者などは広告に関する一定事項の明示、契約書面の交付が義務付けられており、不適切な勧誘行為や誇大広告などを禁止しています。
上記のように書面によってクーリングオフや契約解除、中途解約や返品ルール、承諾の意思表示を取り消すことができるため販売員は全てにおいて誠実な対応が要求されています。
MLMとねずみ講との違い
MLMとねずみ講との大きな違いは「法律」にあります。
MLMはビジネスに関する法規制として扱われていますが、ねずみ講は無限連鎖の防止に関する法律で禁止されている違法行為になり、加担した場合は罰則の対象になります。
またMLMが扱う商品は様々なものがあり報酬を得られる範囲に限度が設けられていますが、ねずみ講は商品やサービスというもの自体が存在しません。
加えてMLMの会員費は無料もしくは有料でも数千円程度ですが、ねずみ講は唯一の収入源である会員費が高額になります。
なぜねずみ講が高額になるかというと、会員費などを上位会員に支払う一方で自身も会員を募り下層会員全員の金銭を徴収し続けるため、先に始めた人ほど有利になるというシステムを存続しなければならないからです。
最近のねずみ講のシステムでは、名目上の商品として物品や無価値なサービス、債券などを提示し、配当や利益が還元されるという仕組みを作り上げるなど勧誘が巧妙化しています。
MLMで成功する人の特徴
MLMは世間的にマイナスな印象が大きいと思われがちですが、大成功している人も多くいます。
始めたばかりの人からみると、大成功者の収入は想像できない金額です。
では販売する商品を知ることは必須ですが、MLMで成功する人の特徴はあるのでしょうか？
MLMの講習会などで成功している人の話は、どの業界でも共通することなのでご紹介します。
若々しさや会話が魅力的
MLMでは化粧品や日用品を販売することが多いので、成功している人は明るく健康的で実年齢より若い方が多く、清潔でスマートな印象があります。
彼らは高い商品知識と豊富な販売経験による巧みな会話が魅力的であり、顧客の気持ちを引き出すことでニーズを認識し、そのうえで適切な商品提案を自信満々で行うため説得力があります。
友人知人が多く基盤がある
成功者は元々友人知人が多く人脈の基盤があり、フランクで前向きな方が多いので人と仲良くなるのに時間を要せずフットワークも軽いということが共通しています。
人望があり人から相談を受けるときも快く引き受け、そこから広がる新たな人脈を得ることが多々あるのです。
しかし逆に、人脈が豊富でも周りから認められる存在や信頼関係がなければ成立しません。
成功する人は共通して、人に対して感謝と尊敬をもって誠実に接している人が多いといえるのです。
副収入で稼いでいる
成功者はMLMを始める前から資産を保有しており、副収入として稼いでいる人もいます。
彼らは本業があり余裕があるからこそ顧客を急がす必要がなく、契約を待つことで逆に成約率が上がるのでしょう。
ビジネスの経験が豊富だからこそ、副業のMLMで成功できる秘訣があるのかも知れません。
MLMのランキング3社
MLMを始めるならどこにしようと迷っている方や、始めているけれどまったく成果が出ないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
有名な企業は競争率も高くなりますが、ネームバリューが高いほど信頼性も高くなり仕事がしやすくなることもあります。
MLMは人気商品が多く売上が高いことも重要な要素ですが、自分が納得できる商品を販売することも成功につながる秘訣です。
日本アムウェイ
1959年設立のアムウェイは10年以上売上ランキング1位を継続しています。
売上は989億500万円でスキンケアの研究開発、サプリメントは研究開発から自社製造し世界でも高い売上を誇っています。
三基商事
売上高約550億円の三基商事はミキプルーンの会社で有名ですが、充実した化粧品やボディーケア用品、家庭用品など人気商品もあり健康や地球環境に配慮した製品を作っています。
一方で社会活動や日本食育協会などの活動サポートなど健康な社会づくりに貢献している企業です。
フォーデイズ
前年比6.3％減収の261億7300万円だったフォーデイズは核酸栄養ドリンクで有名です。
他にも多彩な成分を配合した健康食品や、核酸成分を配合した化粧品などバリエーションが豊富です。
まとめ
MLMの商品は自然の成分を使った商品や自社開発の商品が多く、環境に配慮している会社が多い印象です。
化粧品や洗剤、サプリメントなど各会社によって特性があり、有効成分も多岐にわたります。
正しい理解と知識・販売方法で誠実な売り上げをつくり、成功につなげましょう。
