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株式投資初心者入門しても本質がわからないと学んだ気持ちになるだけ

株式投資に興味を持って勉強を始めるという方は少なくありません。実際に初心者向けの書籍やセミナーなどもたくさんあります。ただ、株式投資の本質というものを理解していないと、どれだけ勉強したとしても学んだ気持ちになって終わりになってしまいます。

仮にその状態で株式投資を始めても、そううまくはいかないでしょう。ここでは、改めて株式投資の本質について考えてみたいと思います。


株式投資の本質とは?

取引所に上場している企業の株式を購入することによって企業へ出資して、その見返りとして投資先の企業の利益の一部を配当金として受け取ったり、買ったときよりも値上がりしたタイミングで株式を売って値上がり益を得たりすることを目的としているのが、一般的な株式投資です。

多くの方が配当金や値上がり益といった利益を得ることを株式投資の本質と思っているようなのですが、実は利益を得ることは株式投資の本質ではありません。
株式投資の本質というのは、株主として企業へお金を出すことによって、継続的に営業利益を出していけるように事業を成長させて、その企業の価値を高める手助けをする部分にあります。

壮大に思えるかもしれませんが、その企業が事業を成長させて継続的に利益を
出せるようになるということは、その企業の提供する商品やサービスが人や社会の役に立っているということを意味しています。人や社会の役に立っているからこそ、その対価として売上が増えて、利益をもたらすようになるのです。


例えば、タイムマシーンというのは全人類の憧れと言っても過言ではありません。もし安心安全なタイムマシーンをとある企業が完成させたらどうでしょうか。世界中から注文が殺到し、多くの人がタイムマシーンを利用するでしょう。世界中から注文が殺到すれば利益も莫大なものとなります。そのタイムマシーンで多くの人々の夢を叶える対価として、利益が増大するわけです。


目先の利益のために株式投資を始める方が多いのですが、株式投資というのはもっとスケールの大きなものです。人や社会の役に立つような商品やサービスを提供する企業に対して、株式を購入することによって出資をするのです。株式を購入して出資することによって、それが間接的な社会貢献にもつながってくるわけです。


株式を投資対象としてどう見ていくのか?

人や社会の役に立つような商品やサービスを提供する企業に対して、株式購入によって出資をし、それが社会貢献につながるという話でしたが、株式自体は投資対象としてどのように見ていけばいいのでしょうか?本質を理解した上で、投資対象としての株式を見ていくとより理解が深まります。


人や社会の役に立つような商品やサービスを提供する企業に対して、株式購入によって出資をすると言っても、すべての企業が人や社会の役に立つような商品やサービスを提供できるわけではありません。仮に、良心的な商品やサービスであっても、それで利益を出し続けるのはとても難しいのです。

商品やサービスが素晴らしいものでも、利益を出せずに倒産してしまうようなケースもあります。
ただ、企業として存続することができれば、さらによりよい商品やサービスが生み出されて、それが大きな利益につながるかもしれません。

こういった企業を探し出すのは大変ですが、探し出すことができれば持続的に利益を生み出す投資対象となり得ます。投資対象として株式を見ていくのであれば、持続性というのがひとつのポイントでもあるのです。

株式投資の魅力

株式投資というのは比較的投資額が高く、さまざまなリスクがあります。ただ、そのリスクを帳消しにしてくれるくらいの魅力も同時に持ち合わせています。株式投資というと先でもお話しましたように、配当金や売却益ばかりに目がいってしまいがちです。もちろん、そういった部分も魅力にはなりますが、それ以外の部分でも株式投資ならではの魅力があります。


例えば、株主優待です。最近では株主優待で暮らしている方などがクローズアップされていることもあり、ご存知の方も多いでしょう。決められた期日に株式を必要数保有していると、企業のオリジナル製品や飲食料品、食事券、お得な割引券などのさまざまな優待サービスを受け取ることができるのです。

どの企業の株を保有するかにもよりますが、株式優待で日々の生活を支えるというのも不可能ではありません。
また、株式投資で一定数以上の株を保有すると企業の経営に参加できるようにもなります。

テレビなどで株式総会を見たことのある方も多いでしょうが、まさにその株主総会に出席する権利が得られるのです。その企業の経営において重要なことが決議されることになりますので、そこに出席できるというのは大きな意味があります。

直接話を聞くことができるだけではなく、質問もできます。株式への出資を通した間接的な社会貢献という部分をより実感できるようになるでしょう。