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お金を稼ぎたければお金に働かせる

お金を稼ぎたければ、どのようにしますか?
そしてどれくらい資産を増やしたいですか?
この命題に対して大多数の人が、出世を目指してキャリアを積み、自分で稼いで貯蓄しそれなりに資産を増やすと答えるでしょう。
上記は堅実に稼ぐ正しい方法ですが、多くの資産家は自分が働くほかに、お金に働かせることで資産を増やしているのです。


資産を増やすには、リスクに対して許容する考え方や、回避するマネジメント力も重要です。
今回は、労働で得られる金額よりも効率的に稼ぐ考え方や方法をご紹介いたします。


お金に働かせるとは

お金に働かせるとは、人あるいは企業に対する投資や金融商品、世の中に溢れている稼ぐことのできるコンテンツに投資・運用し、資産を増やすことです。
個人の小規模ビジネスにおいては、他人に対してお金を使うことで効率よく利益につなげる方法や、企業に出資して株式の取得や利益の還元を得る方法があります。


一個人やベンチャー企業などへの投資は、多額の資金が必要でリスクも高くなりますが、継続的に得られる利益は非常に大きくなる可能性を秘めています。
また株式投資や為替、投資信託や債券などの金融商品は、少額から始めることができ、長期投資により安定して利益を得られる運用方法です。


資産運用で知っておきたいこと

効率的に資産を増やすために、資産運用で知っておきたいことがあります。
金融商品に必要な知識ですので、これを利用することや知っていることで資産を増やすことに費やす時間や利益に大差があるでしょう。
ぜひ身に着けておいてください。


単利と複利

金融商品において単利と複利の違いを知ることはかなり重要です。
まず利息分を使わずに毎回元本に組み込んで運用する複利は、単利より多く利益を得られるということを踏まえておきましょう。
複利は預けた金額の元本に、得られた利息を合算した額に対して利息がつくという形態です。


例えば、元本100万円を預けたときの年間複利が1%だった場合、初年度に1万円の利息を受け取りますが、次年度、この1万円の利息を元本に組み込み101万円に対して運用します。
一方で単利は預けた金額の元本に対してのみ利息がつくという形態をとっていることをさします。


例えば、元本100万円を預けたときの年間単利が1%だった場合、毎年1万円の利息が受け取れますので、定期的に利息を受け取りたい場合に単利を使います。


リスクとリターン

リスクとはリターンの不確実性の度合い・振れ幅のことで、不確実性の高い大きな賭けほど、当たると想像以上の利益を得ることができます。
投資では大きな利益を得られるものは大きなリスクが伴い、リスクが小さければ得る利益も小さくなるのです。


リターンとは株式などを購入した金額と、売却したときの金額を差し引いた利益について、得られる金額が大きい場合にリターンが大きいと言います。
低リスクで高リターンの金融商品はなく、信用、価格変動、流動性、為替変動、カントリーリスクなど商品によりリスクの特性が異なるのでしっかりと見極めることが大切です。


お金に働かせる人の共通点

お金に働かせる人の共通点は、自身が働くこと以外に、効率的にお金を稼ぐために専門的な能力と知識を得て組織を作り資産運用をしていることにあります。
そして、資産運用で避けられないリスクを負う可能性を理解し、最小限に抑えるためマネーマネジメントを行いながらお金に働かせるのです。
彼らは習慣的に目の前の運用資金を確保しつつ、長期的な利潤を考えて行動することで大きな利益を得られることを知っています。


そのため世界情勢の動きを知り、状況に応じてリスクを回避するため長期分散投資で資産を増やしているのです。


お金に働かせる具体的な方法

お金に働かせる具体的な方法には、定期預金のように低リスクで利益が安定しているものがあります。
一方で高リスクでも運用によっては比較的に高確率で高い利益を得られるものも中にはありますので、参考にしてみてください。


投資信託

投資信託は集められた資金をもとに、専門家が株や債券などの金融商品を選択し、投資や運用を行い運用の結果として利益(分配金・償還金)を得られる商品です。
専門家の助言に基づいて商品に投資するので、比較的に安心して資金を増やせるといえます。


ただし注意しなければならないのが、損失を受けるリスクが低い商品である反面、購入時の手数料や管理費、売却時の手数料などで結果的に損失することもあります。
つみたてNISAの制度を適用することで譲渡益の税金が非課税になり、最長20年、年間40万円、累積投資額800万円まで非課税枠を利用できます。
長期投資に向いている商品ですので、毎年の積立てで分散投資を行えることや、投資の知識がなくても安定したリターンを見込める可能性が高い商品です。

株式投資

株式投資は企業が発行する株券を購入し、価格が高騰した際に売却することで得る売却利益(キャピタルゲイン)や配当金(インカムゲイン)を得る商品です。
世界情勢や政治、気象変動などさまざまな要因で価格変動に影響が起きるため、利益・損失どちらも振れ幅の大きい商品の一つです。


日本の取引可能時間は平日9:00~15:00までのため、日中に働く人のほとんどは取引に専念できないデメリットがあります。
しかし、専念できる環境が整えられるのであれば、細かな動作や特性を知ることで将来的に伸びる企業や業界を先読みし、大きな利益を得られる可能性があります。


ちなみに東証、国内株、ニューヨークダウなど対象範囲が幅広いというメリットがあります。


FX

FX(Foreign Exchange)は外国為替証拠金取引(外為)といい、為替レートの値動きを利用して売買し差益を得る商品です。
24時間取引が可能で大きな利益も期待できますが、元本や利益が保証されていないハイリスクハイリターンの金融商品だということを念頭に置いておきましょう。


売買差益のほか異なる2国の金利差額を調整するというのが主な運用方法で、その金利差調整額であるスワップポイントを受け取ることができます。
FXはレバレッジ取引が可能なため10万円の自己資金で最大25倍の250万円の投資ができますが、レートが1円でも割り込むと強制決済されるという独特なルールを持っています。


低金利通貨の購入時にスワップポイントの支払が発生することもありますので、こういったルールをおさえながらレバレッジ取引でも余裕をもって投資しなければなりません。


まとめ

お金を稼ぎたければお金に働かせる、ということについて考え方や具体的な方法をご紹介しました。
地道に働き安定した資産を確保する、という一昔前では当たり前だったことも、移り変わりの早い現代社会においては意外に難しいと感じている人もいらっしゃるかもしれません。


資産運用はリスクと資産に応じて選べば、正しく貯蓄を増やして運用をすることができます。
必要な知識を身に着け、ぜひトライしてみることをお勧めします。