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やってはいけない投資

日本人は投資に馴染みのない人生を歩んできたという方がほとんどです。そのため、「投資をしてる」という話をするとそれだけで「すごい!」「かっこいい!」といった反応をされるのです。ただ、投資をして「すごい!」「かっこいい!」と周りから言われているような方でも投資に馴染みがないからこそ知らず知らずのうちに間違った方向にいっているようなこともあります。

ここでは、やってはいけない投資ということで投資においてやってはいけないNG行為についてご紹介していきたいと思います。


根拠のない情報に流されてしまう

投資の世界に飛び込むと、本当にさまざまな情報が入ってくるようになります。常に情報が飛び交っていて、その中には根拠のあるものもあれば、まったく根拠のないものもあります。根拠のある情報であれば向き合う意味もあるかもしれませんが、根拠のない情報に流されてしまうのは絶対に避けたいところですし、そうなってしまってはいけません。
「普段から情報は吟味してるし、根拠のない情報に流されることなんてないない!」と思っている方もいるかもしれません。

ただ、昨今のSNSなどでのデマ拡散などを思い返してみてください。根拠はないものの「あり得るかも」と思えるような情報がどんどん拡散されていくのです。SNSなどを日常的に使っている方ほど、根拠のない情報に流されるリスクは高いと言ってもいいでしょう。


また、根拠のない情報に流されてしまったからと腹いせに自分から根拠のない情報を流すといったことも絶対にNGです。故意におかしな情報や噂を流すことは犯罪行為になります。投資をしていく以上は、常に一歩引いて物事を俯瞰して冷静に判断するということを心がけていきましょう。


メディアで紹介されている情報を真に受ける

インターネット上で飛び交っている情報よりは、新聞や雑誌などのメディアで紹介されている情報のほうが信頼性は高いと言えるでしょう。実際に、新聞や雑誌などであれば根拠を示していることも多いです。ただ、新聞や雑誌などのメディアはある程度の信頼性があっても、そもそもの情報が古い可能性もあります。


特に、新聞や雑誌などメディアの場合、その情報をメディア側が把握してから世に出すまでにタイムラグがあります。極端に言えば、前日の夜の時点での情報が新聞に掲載されているだけかもしれませんし、何週間も前の情報が雑誌に掲載されている可能性もあるのです。このタイムラグは投資において、致命的です。


仮に信頼できるメディアが「この銘柄がおすすめ!」といっていても、その情報がすでに古いという可能性もあるのです。自分で調べることなく、メディアで紹介している情報を真に受けてしまうとそれが大損失につながるかもしれません。メディアを参考にするなとは言いませんが、信頼しきってしまうのも考えものなのです。


手持ちの資金をすべて、もしくはギリギリまで使い込む

今は手持ちの資金がそこまでなくとも投資を始めることができるのですが、やはり投資を始めるにあたってある程度の資金を用意するという方も少なくありません。

この資金の使い方に関しても注意が必要です。手持ちの資金をすべて投資につぎ込んでしまったり、手持ちの資金をギリギリまで使い込んでしまったりするのは絶対にやってはいけません。


投資を始める前や投資を始めたばかりの頃というのは、多くの方が資金のことを考えていますし、「使いすぎないように!」と気合いを入れているものです。ただ、その緊張感や気合いというのはそうそう長続きするものではありません。そのうち、気持ちに緩みが出てきます。そういったタイミングこそ気を付けなければいけません。


特に、相場状況が良いときには「今のうちにたくさん買っておこう!」と思ってしまうものです。そこで気持ちのブレーキがかかればいいのですが、人間というのは弱いもので欲が出てくるとその欲に負けてしまうのです。「もっともっと」と欲望のままに買い続けて、暴落するといったことも十分にあり得ます。


お金があるとある分だけ使ってしまうという方は、最初から投資可能金額を決めておきましょう。その金額までしか投資に使えないような状況を自分で作って、コントロールしていきましょう。神経質に思えるかもしれませんが、逆にそれくらいしないと投資における資金のコントロールというのは難しいのです。


関係者しか知らない情報を事前に把握して投資する

投資において、情報というのは本当に大事なものです。ただ、情報を求めるあまり関係者に接触して、関係者しか知り得ない情報を事前に把握して投資するといったことは絶対にいけません。これはニュースなどでもよく見聞きするインサイダー取引になりますので、犯罪行為です。そこに悪意がなく、犯罪行為だと知らなかったとしても関係ありません。1度でもやってしまえば、完全にアウトです。


今はさまざまな情報が飛び交う社会ですから、余計に手っ取り早く確実な情報がほしくなってしまうかもしれません。ただ、それが許容されるとそもそも投資というものが成り立たなくなります。

投資においては、うまくいくこともあればうまくいかないこともあります。それが当たり前ですし、その中でリスクをどのようにコントロールしていくのかが投
資家の腕の見せ所なのです。

絶対にインサイダー取引に手を出してはいけません。